ラグビーリパブリック

スピアーズは、スティーラーズとFWバトルへ。リーグワンは全試合J SPORTSで配信!

2022.01.21

S東京ベイは、1月22日、トンガ諸島での海底火山大規模噴火被害の被害者への応援と支援の意志を示し、赤いソックスで戦う(撮影:髙塩隆)

「昨季いいシーズンを送れたのは彼のおかげ。どれだけやってくれるか楽しみです」

 1月22日、23日のリーグワンはD1・3試合(2試合中止)、D2・3試合、D3・2試合(1試合中止)が行なわれる。

 今季2試合目を迎えるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。指揮官フラン・ルディケは、主軸の帰還をポジティブなチーム状態で迎えている。南アフリカからの渡航制限で合流が遅れた「世界最強のHO」マルコム・マークスが、今週末のゲームからメンバー入りする。

 週末の対戦相手は、2シーズン前のチャンピオンであるコベルコ神戸スティーラーズだ。PR中島イシレリ、CTBラファエレ・ティモシー、FB山中亮平と、2019年から日本代表を務める選手をはじめ日本代表経験がずらり。メンバー23人のうち11人が桜のキャップホルダーだ。そしてS東京ベイとの対戦の注目は、FWの対決である。

神戸SのWTBで先発予定、アタアタ・モエアキオラ(撮影:松本かおり)

 神戸SのFWの特徴は戦闘力とスキルを併せ持つモダンさ。今季は開幕からSA浦安(NTTコム)、横浜E(キヤノン)に敗れ不調をかこっているが、FWのプライドをかけたゲームでポテンシャルの覚醒が待たれる。ハーフ団には高速アタッカー日和佐篤、オールブラックス50キャップのアーロン・クルーデンのコンビが2試合目の先発で、アグレッシブに試合を組み立てるだろう。

 ビジターとして神戸に乗り込むS東京ベイは、冒頭の大型HOマルコム・マークスが帰還(ベンチスタート)。セットプレーそのものはもちろん、ラインアウトからのモールは圧力を一段増し、トライを取り切る武器になる。中盤での反則は相手チームにとって失点を覚悟させることになる。そしてS東京ベイ側にとって大きいのはSOバーナード・フォーリーの復帰だ。昨季のレッドカードによる出場停止明けの初戦がこの週末となった。

 昨季プレーオフ準々決勝の再戦でもあるこの試合。21-23で敗れているスティーラーズにとってはリベンジマッチでもあり、熱闘は約束されている。

 このほか、D1では前節に東京SGに大敗を喫したトヨタVがホームで出直しの一戦に臨む。迎える相手は連敗から脱したいRH大阪。昨季王者の埼玉WKは今季初戦。前節で神戸Sに大勝した横浜Eをホームタウン熊谷で迎え撃つ。

※トヨタV vs RH大阪は中止となりました
https://verblitz.gazoo.com/posts/32019323

 D2は、前節、釜石シーウェイブスを48—24で破った三重ホンダヒートが、花園近鉄ライナーズのホームに乗り込む。三重ホンダヒートは今シーズンから指揮を執る上田泰平ヘッドコーチのもとハードワークを重ねてきた。古田凌キャプテンが「セットピースにはこだわってきた。しっかり取れたことが、良いアタック、ディフェンスにつながった」と釜石戦後に言うように、スクラム、ラインアウトで安定した力を発揮。高い得点力につなげている。一方の花園近鉄ライナーズは、前節で相模原DBに競り合いの末敗れている。後手を踏んだタックル後の密集戦で守備よく戦えれば、目指すクイックなゲームができるはず。上位陣相手にどこまで戦えるか、2戦続けて今季の試金石となる。

D2の三重ホンダヒートは、花園Lのホーム、花園ラグビー場に乗り込む(撮影:佐藤真一)

 D3は宗像SのLO陣に注目。NEC、クボタ、SRシャークスで戦ってきたジャン・ドロースト、昨季までクボタで揉まれた実力者、金昊範が腕をぶす。相手は中国電力レッドグリオンズだ。

 感染拡大の中、チームによって消化試合数に違いがあるのも今季リーグワンの現実だ。それぞれの仕上がりのプロセスも感じながら、各チームのストーリーを今週末も楽しもう。

1月22日(土)

▽ディビジョン1(3節)
・14:30 トヨタvsNTTドコモ(愛知・豊田S)
・14:30 コベルコ神戸vsクボタ(兵庫・ノエスタ)

▽ディビジョン2(2節)
・12:00 三菱重工相模原vsマツダ(神奈川・相模原ギオンS)
・12:00 近鉄vsホンダ(大阪・花園)

▽ディビジョン3(2節)
・14:30 サニックスvs中国電力(福岡・グローバルアリーナ)

1月22日(日)

▽ディビジョン1(3節)
・14:30 パナソニック vs キヤノン(埼玉・熊谷)

▽ディビジョン2(2節)
・12:00 日野 vs 釜石SW(東京・秩父宮)

▽ディビジョン3(2節)
・12:00 九州電力 vs 清水建設(福岡・博多の森)