昨年末に新加入選手(1月2日に契約解除)が違法薬物所持の疑いで逮捕され、厳しい目が向けられるなか、改めてチーム一丸となり、全力プレーを通じて信頼回復に努めることを誓ってラグビーの新リーグに臨んだNECグリーンロケッツ東葛だが、1月8日にホームの千葉県・柏の葉公園総合競技場で戦った初戦を勝利で飾ることはできなかった。横浜キヤノンイーグルスと対戦し、12-33で敗れた。
横浜キヤノンイーグルスが序盤にSO田村優のペナルティゴールで得点を重ねたのに対し、グリーンロケッツ東葛は前半32分、ラグビーリーグ(13人制)出身である新加入CTBギハマット・シバサキのブレイクスルーでゴールに迫ると、テンポの速い連続攻撃でアドバンテージを得、FBトム・マーシャルがキックパスを放ち、WTB宮島裕之がトライゲッターとなった。
しかし、横浜キヤノンイーグルスは38分、敵陣深くでのラインアウトからモールを組み、塊をずらしてPR岡部崇人がトライ。SO田村のコンバージョンも決まり、8点リードで折り返した。
後半も最初に流れをつかんだのは横浜キヤノンイーグルスで、42分(後半2分)、セブンズ日本代表主将として東京オリンピックでプレーしたあと約3年ぶりに15人制に復帰したWTB松井千士が快足を飛ばしてチャンスメイクし、サポートしたFB小倉順平がゴールへ駆け抜け点差を拡大。
コンバージョン成功のSO田村はその後、PGでも加点し、26-5で迎えた66分には、スクラムから持ち出したNO8アマナキ・レレイ・マフィがパワフルな突進でトライを挙げ、勝負あり。
グリーンロケッツ東葛は終盤、新加入の元日本代表CTB児玉健太郎が好走でチャンスメイクし、同じく新戦力でこの日10番をつけた日本代表のレメキ ロマノ ラヴァがインゴールへ持ち込み、ファンを沸かせたが、白星発進となったのは横浜キヤノンイーグルスだった。