最後のトップリーグ(2021年大会)を優勝で締めくくり、新しくスタートする「リーグワン」でも初代王座争いの有力候補と見られていた埼玉パナソニックワイルドナイツだが、チーム内における新型コロナウイルス感染症陽性者の発生により、開幕節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦(1月7日/国立競技場)に続き、第2節のNECグリーンロケッツ東葛戦(1月16日/熊谷ラグビー場)もおこなうことができず、2試合連続で勝ち点0になる。
リーグの運営等をおこなう一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが1月7日に出した公式リリースによると、埼玉パナソニックワイルドナイツに新型コロナウイルス感染症陽性者が確認され、第2節の開催までに試合登録に必要な選手が揃わないため、『ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項』第43条および新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づき協議し、開催中止を決定したという。
埼玉パナソニックワイルドナイツはチームの公式サイトで(1月5日時点)、9名の陽性が確認され、自主検査の結果が現在陰性の選手も全員濃厚接触者として認定されたと発表している。
なお、当該試合の勝ち点の扱いは、『ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項』第43条(4)①に基づき、NECグリーンロケッツ東葛に勝ち点5が与えられ、埼玉パナソニックワイルドナイツは勝ち点0となる予定(最終確定は、出場予定選手登録期限である試合キックオフ時刻の48時間前となる)。
≪ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項≫
第43条〔試合の中止(試合開始前の停止)〕
(4)試合の中止理由がチームの責に帰す場合、当該試合は開催されたものとみなし、勝ち点の取扱いは以下各号の通りとする。
① 一方のチームの責に帰す場合:その帰責性のあるチームに勝ち点は付与されず、対戦チームに5点を付与する。
埼玉パナソニックワイルドナイツなどが属するディビジョン1は12チームが参加し、1チームあたり16試合が予定されている(6チームずつ2つのカンファレンスに分かれ、各チームは同じカンファレンス内でホスト&ビジターの2回戦総当たり形式で試合を実施し、異なるカンファレンスのチームとは各1回戦総当たり形式で試合をおこなう)。
そして、勝ち点(勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点、ボーナスポイントなど)の合計により、上位4チームがプレーオフトーナメントに進む。