ラグビーリパブリック

2年連続で感染症の影響。2021シーズン(昨季)は大会方式を改め、5週おくれで開幕を延期

2022.01.06

(Photo/Getty Images)

 1月5日の夕刻に発表されたリーグワン開幕戦(1月7日:クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs埼玉ワイルドナイツ)の中止は、開幕を心待ちにしていたファンはもちろん、各チームにショックと波紋を広げている。

 同日、全国の新型コロナウィルス感染者は2500人に届こうという数に上った。2000人を超えるのは昨年9月以来のことで、これまでにない急激な感染の広がりに、各方面でにわかに警戒が厳しさを増している。

 リーグワンでは今後に向け、当該試合のチケットの払い戻しや、埼玉ワイルドナイツの第2節(1月16日・NECグリーンロケッツ東葛)についてはあらためてリリースすると発表するにとどまっている(1月5日現在)。

 ここでは、2021年のトップリーグ(当時)での対処、対応を振り返る。感染蔓延の影響を受けて、同じく開幕2日前に「延期」を発表したトップリーグ2021。6チームで感染陽性者が確認され、開幕そのものを延期する措置をとった。

昨季は5週遅れで仕切り直しに

 2021年1月16-17日に第1節8試合が予定されていたトップリーグ2021第1節は、6チームでの新型コロナウィルス陽性者62名の確認という事態を受けて、開幕を延期した。延期の発表は開幕の2日前だった。

 新日程は2月20日開始(当初の開幕から5週をあけた)。大会フォーマットは短縮型に改定された。本来は「2カンファレンス戦→4プールに分かれてのリーグ戦→プレーオフトーナメント」といわば3パート制だったが、2パート制に。「2カンファレンス→下部リーグも交えて20チームのプレーオフトーナメント」へ。試合数は全体で28減少した。チーム単位では、それぞれ最少でも11試合はプレーする予定だったはずが、短縮によって最少8試合になった。

 開幕4日前の1月12日時点では、それまでに陽性者が出ていた該当2試合を中止にして、その他は行う見込みだったが、そこから陽性者が相次いだ。日本ラグビー協会およびトップリーグは、そのままでは、リーグ成立要件の試合実施75%を満たすのが難しくなると判断し、早いタイミングで「開幕延期」「大会フォーマット変更」の決断をした。

 トップリーグ2021はその後、全部で4試合が中止(うち2試合は荒天による中止*。代替試合を開催)となったが、リーグは成立した[第4節で2試合(東芝vsサントリー、NEC vs日野=荒天によるもの=ともに代替試合を別日程で開催)、第6節で1試合(日野vsキヤノン=代替試合は行われず)、そしてプレーオフ準々決勝で1試合(サントリーvsリコー=サントリーが不戦勝)]。

当該カードは勝ち点が確定

 今回のリーグワンの発表では、当該カードの両チームの勝敗について下記のように発表されている。

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「ジャパンラグビー リーグワン2022公式戦実施要項」第43条(4)①に基づき、以下の通りとなります。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ  勝点5
埼玉パナソニックワイルドナイツ  勝点0

【参考】「ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項」

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参考

リーグワン公式サイト(2020/1/5)
「ジャパンラグビー リーグワン2022 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 埼玉ワイルドナイツ 開催中止のお知らせ」

https://league-one.jp/news/1012

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「1・7国立競技場でのリーグワン開幕戦は中止 埼玉ワイルドナイツでコロナ陽性者複数確認」

*トップリーグ2021第4節の中止は、荒天(雷)によるものであることを付記しました(1月6日8時22分)

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