1月7日が待ち遠しい。
新しい国内最高峰リーグ『ジャパンラグビー リーグワン』が同日から始まる。
事業化と地域密着を2本柱に、よりレベルの高いラグビーを展開し、地域の人たちに必要とされる存在になることを目指す各チーム。
それぞれが工夫を凝らし、新時代へ踏み出す。
その中で、横浜キヤノンイーグルスの開幕へ向かう足取りが好調だ。7戦戦ったプレシーズンマッチで6勝1引き分けの結果を残した。
昨シーズンは3連敗のスタートも、その後4連勝してベスト8に入った。その好調さを、さらに高めている印象だ。
昨季就任した沢木敬介監督、SO田村優主将のコンビが、今季もチームの先頭に立つ。
ストイックに勝利を求める2人の意識は、昨季以上にチームに浸透している。
沢木監督が証言する。
「トレーニングひとつをとっても、目指しているラグビーが明確になっているから、選手たちは、なんのためにその練習をしているか理解して取り組めています。練習でやったことがパフォーマンスにつながっていることも感じているはずです」
「選手たちのマインドが変わった」と続ける。
「以前は、負けたり失敗するのが嫌で、チャレンジしていなかったのだと思います。でもいまは、どんな結果が出ようが、やってきたことを出してチャレンジしようとするマインドになれています」
掲げる『エキサイティング&クォリティー ラグビー』を体現するため、独自のカラーを打ち出した戦いで優勝を目指す。
「アタックでもディフェンスでも、パッションが伝わるラグビーをします。空いているスペースに果敢にチャレンジする。うちにはパワーで壁をこじ開けられる選手はいないので、パス、ラン、キックを使ってアグレッシブにプレーします」
イーグルスらしさ、を強調する。
オリジナリティを出し、ビッグネームに頼らぬ戦い方を大事にしたい。
「どこかの国の代表チームの真似をするのではなく、自分たちで考えたスタイルで戦いたい。リーグには名のある海外のスター選手も増えてきました。ビッグネームのいるチームを、日本人選手を育て、勝つことにロマンを感じます」
スター選手の来日で華やかになるのは、各チームの事業化の追い風に直結するから歓迎だ。
「ただ、その中で揉まれ、日本ラグビーの中で育った若手選手たちがインターナショナルで戦えるようになるリーグにしなければいけないと思っています。ラグビースクールや中学、高校、大学と、これまで多くの人たちが関わってきた選手たちです。応援してくれる人たちがたくさんいますから」と、日本ラグビーの未来を見据えて話す。
多くのファンにスタジアムへ足を運んでもらうためには、各チームがそれぞれのカラーを色濃くし、魅力あるラグビーを披露することだと考える。
「そして成熟したリーグになるにはは、組織としてプロフェッショナルになることが大事。私たちもパフォーマンスを高めることに注力しつつ、地域へのアピールや普及に協力していくつもりです。最初のうちはできることが限られると思いますが、(チーム運営の)プロの人たちを入れながらやっていけば発展していくでしょう」
ホームエリアは横浜。
「日本で最初にラグビーがおこなわれた場所で港町。いろんな文化が入り混じっています。そこから、おもしろいな、と思ってもらえるラグビーを発信していきます」と宣言する。
未来を照らすリーグの先頭に立つ意欲にあふれている。
◆「ジャパンラグビー リーグワン2022」を全試合見られるのはJ SPORTSだけ。
ラグビーの興奮と感動、心躍る体験を、J SPORTSで、ぜひお楽しみください。
詳しくは、J SPORTSラグビー特集サイトをチェック⇒
https://www.jsports.co.jp/rugby/league-one/