第58回全国大学ラグビー選手権大会の準決勝が1月2日に国立競技場でおこなわれ、第1試合では、3季ぶりの大学日本一を目指す明治大学が関東大学リーグ戦王者の東海大学を39-24で破り、決勝進出となった。
接戦となったこの試合。前半は明治大のペースで進んだ。
東海大が前半11分にCTB丸山凜太朗のペナルティゴール(PG)で先制したが、明治大はその1分後、東京オリンピックのセブンズ日本代表でもあるWTB石田吉平が敵陣10メートルライン付近から抜け、そのままゴールへ走り切り逆転した。
その後、ディフェンスでも奮闘して流れをよくした明治大は、25分にもテンポよくボールを動かしてチャンスを作り、石田の連続トライでリードを広げた。さらに、35分にはゴール前のスクラムから攻め、NO8大石康太がフィニッシュ。CTB廣瀬雄也がコンバージョンで着実に加点し、21-3で折り返した。
しかし、18点差を追う東海大はハーフタイム後に流れを変える。
後半開始早々、CTB伊藤峻祐がブラインドサイドを駆け抜けトライを挙げると、44分(後半4分)には自陣深くから攻め上がり、すばやくリサイクルしてCTB丸山のキックパスを左外で捕球したWTB谷口宜顕がフィニッシュ。丸山が2本連続、難しい角度からのコンバージョンを決め、たちまち4点差となった。そして、東海大は54分にもゴールに迫ると、フェイズを重ねてSO武藤ゆらぎがディフェンスのギャップを抜け、トライゲッターとなり、逆転した。
だが、明治大は踏ん張った。21-24で迎えた61分、CTB廣瀬のPG成功で同点に追いつき、66分にはラインアウトからの展開でSO伊藤耕太郎が抜け、タックラーを弾き飛ばして自ら勝ち越しのトライを決めた。
流れを変えた明治大はさらに72分、FL福田陸人の力走で敵陣22メートルライン内に入り、アドバンテージを得ると、FB雲山弘貴がキックで仲間を走らせ、インゴールに転がったボールをWTB齊藤誉哉が押さえてトライが認められた。
その後、明治大はPGでも加点して15点差とし、2季ぶりの決勝進出を決めた。