2月の近畿大会で優勝した常翔学園高校(大阪第1)と東海王者の中部大学春日丘高校(愛知)が第101回全国高校ラグビー大会の2回戦で激突し、常翔学園が52-26で制した。
前回大会ベスト8の中部大春日丘は今年は花園で年越しとはならなかった。
先制したのは中部大春日丘だった。前半2分、敵陣22メートルラインに迫るとCTB黒嵜柊希がキックパスを放ち、左外でボールを確保したWTB小池陽翔がインゴールに飛び込み、トライが認められた。
しかし常翔学園は5分、敵陣22メートルライン内でPKを得るとクイックタップから速攻でゴールに迫り、SH田中景翔が5点を奪い返した。そして9分にはLO大本峻士の力強いレッグドライブで勝ち越す。
流れを変えた常翔学園は、12分にもテンポよく攻め込んでHO田中太陽がゴールラインを越え、18分にはFL吉田真之助のハードタックルもあってターンオーバーすると、アタックを継続してSO仲間航太がブレイクスルー、CTB岩本総司、LO中村豪とつなぎ、4連続トライとなった。
26-5で折り返した常翔学園は後半に入っても勢いは止まらず、SO仲間や主将のFL山本大悟もトライゲッターとなってリードを広げる。
大差をつけられた中部大春日丘は、主将のWTB小池がPKの速攻からゴールへ駆けるなど意地を見せたが、終盤にも常翔学園が得点を重ねて突き放した。
常翔学園と3回戦でぶつかることになったのは石見智翠館高校(島根)だ。中国地区の王者である石見智翠館は2回戦で大分舞鶴高校と対戦し、45-0で快勝した。
石見智翠館は前半11分、モールでゴールに迫ると、主将のFL池田柾士がすばやくピックアップしてインゴールに突っ込み、先制トライを挙げた。その1分後にはCTB中山敬太が敵陣10メートルラインから抜けてゴールへ走り切り加点。16分にもゴールに迫るとFWのパワープレーで取り切り、20分には相手のラインアウトでこぼれたボールを拾ったSH的場天飛がゴールに持ち込み、26-0となった。
後半は大分舞鶴が攻める時間も多かったが、石見智翠館は堅い守りを見せ、攻めては3トライを追加し、3回戦進出を決めた。
昨年度準優勝の京都成章高校は、今大会は初戦となる2回戦で徳島の城東高校と対戦し、39-7で勝ち進んだ。
京都成章は前半5分、12分とラインアウトからモールで押し込み連続トライを挙げると、14分にはSO大島泰真からのキックパスを右外で捕球したWTB金内友希が1対1を振り切ってインゴール隅に飛び込んだ。金内は22分にも鋭いフットワークで連続トライ。26分は激しいディフェンスでターンオーバーしたあとすばやくボールを動かし、FB小林修市が左外を振り切ってゴールへ駆け抜けた。
27点差をつけられた城東は、後半7分に副将のSO天羽進亮が敵陣22メートルライン手前から鋭く切り込んで抜け、トライを奪い返してチームメイトと歓喜。
しかし、京都成章は12分に主将のSO大島が鮮やかなパスでチャンスを作り、FB小林が快走してリードを拡大。14分には自陣でのスクラムからブラインドサイドを攻めてWTB谷内亮太が駆け上がり、次々とタックルをかわしてフィニッシャーとなった。
京都成章は1月1日の3回戦で大阪桐蔭と対戦する。