ラグビーリパブリック

初出場の倉敷、健闘するも古豪・大分舞鶴に敗れる。徳島の城東は米子工を圧倒。

2021.12.27

大分舞鶴(黒)相手に最後まで果敢に挑んだ倉敷(撮影:松本かおり)


 創部3年目で花園初出場となった岡山県の倉敷高校が、12月27日、第101回全国高校ラグビー大会の1回戦で大分舞鶴高校と対戦。58回目の出場で過去に全国制覇をしたこともある古豪相手に果敢に挑んだが、0-22で敗れた。

 アグレッシブなディフェンスを繰り返す倉敷に対し、大分舞鶴は前半8分、ボールをつないで右外をWTB左村碧月が振り切り先制した。SO川上隆輔のコンバージョンも決まって7点が入る。

 チャレンジャーの倉敷は、前半に2人が負傷交代したが、リザーブメンバーも奮闘し、大分舞鶴にプレッシャーをかけ続け、NO8ティポアイルーテル ラリーはブレイクダウンのファイトや力強いボールキャリーでチームを活気づけた。主将のCTB丸尾瞬らは激しいタックルで鼓舞。7点差で前半を終えた。

 それでも、後半に入ると大分舞鶴が伝統校の力を見せた。
 後半12分、テンポのいい連続攻撃で敵陣22メートルライン内に入ると、SO川上隆輔が鋭いステップで推進。リサイクル後、主将のFL島正輝がパワーで壁をこじ開け、オフロードパスをもらったNO8岩田力也がインゴールに持ち込んだ。
 黒衣の男たちは、16分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。29分にはゴール前中央のスクラムから攻め、パックから離れていた8番の岩田が力強い突進で次々とタックラーをはねのけ、チーム4トライ目を挙げた。

 勝った大分舞鶴は、30日の2回戦でBシードの石見智翠館(島根)と対戦する。

米子工戦で3トライを決めた城東のSO天羽進亮(撮影:松本かおり)

 大会初日に第3グラウンドでおこなわれた最後の試合は、徳島県立城東高校(5年連続15回目の出場)が鳥取県立米子工業高校(4年連続11回目の出場)を70-0と圧倒した。

 城東は前半2分、WTB山本一颯のビッグゲインで敵陣22メートルライン内に入ると、すぐにリサイクルし、副将のSO天羽進亮が抜けて先制した。2つ目のトライは7分で、スカイブルーの壁にLO中嶋健悟が突っ込みレフリーの手が上がった。

 14分にも攻め込み、SO天羽がディフェンスを切り裂いて追加点。19分にはFWで突破口を開こうとした米子工に対し、ブレイクダウンでターンオーバー、ボールを手にしたFB吉田千洋が駆け上がって相手をハンドオフで振り切り、ゴール右隅にトライを決めた。

 城東の勢いは止まらず、24分にはスクラムでターンオーバーしてから得点につなげた。28分にはCTB池渕紅志郎もゴールラインを割り、前半で大差をつけた。

 36-0で折り返した城東は、後半も6トライを追加。

 1トライ&1勝を目標にしていた米子工も精いっぱいプレーしたが、全国の壁は厚かった。

 勝った城東は2回戦でBシードの京都成章に挑む。

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