ラグビーリパブリック

昨年度大学日本一の天理が4回戦で敗退 勝った明治は次戦で早稲田と激突

2021.12.18

後半途中からの出場で力走する明治大学のHO紀伊遼平(撮影:早浪章弘)


 昨年度の大学日本一である天理大学が、第58回全国大学ラグビー選手権大会は初戦で姿を消した。今季は関西大学Aリーグで3位だったため4回戦からの出場となり、12月18日に東大阪市花園ラグビー場で、13回の優勝を誇る明治大学(関東大学対抗戦Aグループ 3位)とぶつかり、17-27で敗れた。

 前半9分に天理がSO福本優斗のペナルティゴールで先制したが、明治は13分、相手のミスにより敵陣22メートルラインのスクラムから攻めるチャンスを得、FWが奮闘すると、ボールを持ち出したキャプテンのSH飯沼蓮が鋭い走りでゴールラインを抜け、逆転した。
 明治は26分にも敵陣深くに入ってアドバンテージを得て攻め込み、CTB廣瀬雄也がキックパスを右外のWTB松本純弥に通し、背番号11がインゴールに持ち込み加点。さらにハーフタイム前にもチャンスとなり、連続攻撃をCTB江藤良がフィニッシュし、17-3で折り返した。

 そして、57分(後半17分)にも明治の強みが発揮される。ゴール前でPKを得ると、この日優勢だったスクラムを選択し、ここでも圧倒してペナルティトライを獲得、リードを広げた。

 ディフェンディングチャンピオンの意地を見せたい天理は、リスタート後、ボールを奪い返してつなぎ、FL服部航大が力走してトライゲッターとなった。61分には自陣から駆け上がったWTBナイバルワガ トマシがタックラーを弾き飛ばして抜けると、さらにもうひとつタックルを振り切り、そのままゴールに持ち込み連続トライとなった。SO福本のコンバージョン連続成功で7点差に詰めた。

 しかし、67分、天理はまたもスクラムで苦しみ、反則の繰り返しでイエローカードを提示される。数的不利な時間帯にしばらく踏ん張っていた天理だが、明治は72分にもスクラムでプレッシャーをかけてPGチャンスを得、CTB齊藤誉哉がショットを決めて10点差とした。

 天理は76分に連続攻撃でゴールに迫ったが、明治のキャプテンSH飯沼がブレイクダウンでからみ、天理の反則を引き出し、トライを許さなかった。結局、27-17で激闘は終わり、前回大会の準決勝で天理に敗れていた明治がリベンジを果たした。

 勝ち上がった明治は、26日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる準々決勝で、ライバルの早稲田大学(関東大学対抗戦Aグループ 2位)と対戦する。

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