今年のセブンズ(7人制ラグビー)男子最優秀選手に選ばれたのは、21歳の若きスターだった。
ワールドラグビーの男子セブンズ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー2021が12月9日に発表され、東京オリンピックでアルゼンチンの銅メダル獲得に貢献したマルコス・モネータが受賞した。アルゼンチン人がこの賞を受賞するのは初めて。
2018年のユースオリンピックで優勝を遂げたメンバーのひとりで、18歳からワールドセブンズシリーズでプレーしてきたモネータだが、世界に名を知らしめたのは東京オリンピックだった。
圧巻だったのは準々決勝の南アフリカ戦。この試合、アルゼンチンは序盤にレッドカードを提示され1人少ない苦しい展開となったが、モネータが驚異的なスピードで2連続トライを挙げて逆転し、優勝候補の南アに競り勝って涙の準決勝進出となった。準決勝ではフィジーに敗れたものの、3位決定戦でも新星のモネータは躍動して東京大会男子最多の6トライを記録。イギリスに勝利し、ラグビーの南米勢で初となるオリンピックメダル獲得に歓喜した。
来年のワールドカップ・セブンズでも注目選手となるモネータだが、その大会を最後に15人制に転向すると見られており、2023年のワールドカップ(15人制)でアルゼンチンと同組に入る日本にとっては警戒すべき存在になるかもしれない。