ラグビーリパブリック

伝統の対決を制したのは早稲田 堅守で明治に競り勝ち対抗戦2位

2021.12.05

早稲田の守りは堅かった。プレッシャーをかけるNO8佐藤健次(撮影:松本かおり)


 97回目を迎えた大学ラグビーの早明戦は、12月5日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれ、早稲田大学が17-7で明治大学に勝った。この結果、早稲田が関東大学対抗戦Aグループ2位、明治が同3位で全国大学選手権大会に臨む。

 先制したのは明治だった。前半6分、ターンオーバーからのカウンターでCTB江藤良が大きくゲインし、連続攻撃から東京オリンピック7人制日本代表でもあるWTB石田吉平がディフェンスを抜け、トライを挙げた。CTB廣瀬雄也のコンバージョンも決まり、7点リードした。

 対する早稲田は10分、SO伊藤大祐がペナルティゴールで4点差に詰める。

 そして24分、攻めていた明治のパスが乱れ、反応した早稲田のWTB小泉怜史がキック、そのボールを追って確保した赤黒ジャージーの9番・宮尾昌典がハーフウェイからゴールへ走り切り、逆転した。

 10-7で迎えた後半、しばらく互いに譲らない攻防が続いた。

 3点を追う明治は68分(後半28分)、17フェイズを重ねてゴールに迫ったが、オブストラクションの反則をとられ、チャンスを逃した。

 76分には21フェイズを重ねたものの、早稲田の守りは堅く、落球してしまう。ここで攻めに転じた早稲田は、自陣からボールを動かしてLO前田知暉が切り込み、つないで、CTB松下怜央からオフロードパスをもらったWTB小泉がハーフウェイからゴールへ走り切り、勝負あり。

 伝統の早明戦で歓喜したのは早稲田大学だった。

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