ラグビーワールドカップ・セブンズ2022のアジア予選を兼ねたアジアセブンズシリーズ2021ドバイ大会が、現地時間11月19、20日におこなわれ、セブンズ(7人制)日本代表は、女子が優勝して出場権を獲得した一方、男子は準決勝で韓国に敗れて3位に終わり、上位2チームに与えられる出場権を逃した。
男子セブンズ日本代表がワールドカップに出られないのは初めて。
今夏の東京オリンピックを11位で終え、新たなスタートを切って梅田紘一ヘッドコーチ代行のもとでアジア予選に臨んだ男子セブンズ日本代表は、プールBを3戦全勝で1位通過したが、準決勝でプールA2位の韓国に苦戦。同点で迎えた土壇場の後半6分すぎ、日本は自陣深くで反則が続き、PKからクイックタップで仕掛けた韓国にトライを許し、14-21で涙をのむこととなった。
梅田ヘッドコーチ代行は、「オリンピック後、最初の国際大会ということもあり、楽しみとプレッシャーとさまざまな感情が入り混じるなか、チームとして準備をしてきましたが、目標としていたワールドカップ出場権獲得は叶いませんでした。結果が伴わなかったのは私の実力不足ですが、初戦から全力で最後まで前向きにプレーしてくれた選手、支えてくれたスタッフに本当に感謝しています。来週からはワールドシリーズが始まります。セブンズファミリーが勝ち取ってくれたこの機会をチーム全員で感謝し、戦いたいと思います」とコメントした。
一方、鈴木貴士ヘッドコーチ代行が指揮を執った女子セブンズ日本代表は、プールステージを3戦全勝で4強入りすると、準決勝では香港に29-0で快勝し、ワールドカップ出場権を獲得。決勝では中国に14-12と競り勝ち、優勝で締めくくった。
鈴木ヘッドコーチ代行は、「9月から新チームをスタートさせ、短い期間ではありましたが、選手たちがもう一度アジアチャンピオンになると、強い気持ちを持って取り組んでくれたことが、今回の結果につながったと思います。選手たちの頑張りに感謝いたします。しかし、我々の目標はアジアチャンピオンではなく、世界と戦うため、世界に勝つことを目標にやっていますので、次に向け準備したいと思います」とコメントした。