ラグビーリパブリック

オリンピックの次はワールドカップ・セブンズ出場権獲得目指す。韓国男子代表

2021.11.17

ワールドカップ・セブンズ出場権獲得を目指す韓国男子代表(大韓協会SNSより)


 2022年9月、南アフリカのケープタウンで「ラグビーワールドカップ・セブンズ」が開催される。男子出場24チームの内、アジア枠は2つだ。
 アジア代表を決める「アジアセブンズシリーズ」は今週、11月19日、20日にドバイでおこなわれる。

 7月の東京オリンピックで最下位の12位に甘んじた韓国男子代表。2022年はワールドカップ出場とアジア大会優勝を目標に掲げて継続的な強化に取り組んでいる。
 今回のアジアセブンズを指揮するのはオリンピックでも実質的にチームに変革をもたらしたチャールズ・ロウ氏だ。流通経済大から韓国へ。サポート役に大韓ラグビー協会の理事になり普及育成にまい進する元大阪朝鮮高監督の呉英吉(オ・ヨンギル)氏。アジアのラグビー界をよく知る2人が大きな挑戦に立ち向かう。

 ドバイで調整を続ける選手は18人。オリンピックメンバーから主将を務めた朴玩龍(パク・ワンヨン)、ジン・アンドレ、イ・ジンギュ、チェ・ソンドク、キム・ナンウク、キム・ヒョンス、鄭演植(チョン・ヨンシク。前 日野レッドドルフィンズ)、キム・グァンミン、イ・ソンベ、チャン・ジョンミンが入った。新しい顔はキム・チャンジュ、イ・ゴン、リュ・ジェヒョク、イ・ジュニ、ユ・ヒボム、ムン・ジョンホ、パク・ウビン、ペク・ジョンウン。

 直前の韓国内での強化合宿には21人(オリンピックメンバー10、社会人6、大学生5)が招集されていた。東京オリンピックではチャールズ監督にメンバー選考の権限は無かったと本人が韓国メディアに語っていたが、今回は意向を反映できていると韓国関係者は話す。

韓国は初戦の香港戦にピークを持っていく。写真は東京オリンピック・アジア最終予選(撮影:見明亨徳)

 アジアセブンズシリーズ・ドバイ大会には男子8チームが参加する。
 韓国は初日、プールAで香港、フィリピン、マレーシアの順に戦う。初戦の相手となる香港は、2019年の東京オリンピック・アジア予選決勝で延長の末に下した手強い相手だ。「香港戦が大事なのは理解しています。心身ともにピークに持っていきます」(呉理事)。オリンピックメンバーで現在はNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安に戻り新しいリーグへ向け準備している張容興(チャン・ヨンフン)は「新しい選手が多いがみんな上手です。オリンピックの選手たちとのコミュニケーションは朴さんのリーダーシップで」と期待する。

東京オリンピック、鄭演植は日本戦でもトライを奪った(大韓協会SNSより)

 オリンピックのニュージーランド戦で韓国ラグビー界にとり歴史的なトライを張のパスから記録した鄭。韓国帰国直後は韓国メディアの取材を受けラグビー普及に貢献した。9月時点の取材に「オリンピックの経験をもとにアジア大会で金メダルを獲得したい。2024年パリ・オリンピックにも出たい」と答えた。その前に当然、ワールドカップ出場が目標となる。

 アジアセブンズシリーズ・ドバイ大会で日本男子はプールBに入った。こちらは、東京オリンピックのアジア最終予選で3位となるも世界最終予選の出場をコロナ感染対策で辞退した中国、スリランカ、アラブ首長国連邦(UAE)と争う。

プールBで戦う日本のライバルは中国か(撮影:見明亨徳)
マレーシア(オレンジ)は韓国と、スリランカ(グリーン)は日本と同組(撮影:見明亨徳)
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