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NTTコムが新体制を発表。今夏に日本代表初キャップのシェーン・ゲイツがキャプテン、金正奎はクラブキャプテンに。

2021.11.13

同日には元日本代表のトンプソン ルークの現役復帰&加入も記者会見で発表した(撮影:BBM)

 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安が11月13日、2021年度の新体制を発表した。

 新キャプテンには、夏のアイルランド戦で日本代表初キャップを獲得したCTBシェーン・ゲイツが就任した。また昨季まで長くチームを引っ張ってきた、FL金正奎がクラブキャプテンとしてシェーンのサポートに入る。

 さらに4人のリーダー陣がシェーン主将を支える。リーダー陣は昨季、金とともに共同主将だったLO中島進護をはじめ、FLリアム・ギル、SHグレイグ・レイドロー、WTB石井魁の4人だ。

 2018年シーズン以来のNTTコム復帰となったロブ・ペニーHCは、キャプテンにこの2人を選んだ理由をこう説明する。
「正奎はここ数年チームの発展を引っ張ってくれた功労者。今回は若いリーダーも育っているので、彼個人の目標にフォーカスができるように、一歩引いたところからリーダーのサポートに回ることになりました。
 シェーンは人間性が優れていて、忍耐力、メンタルの強さもある。それでいてワールドクラスの選手。彼を選ぶのは難しい判断ではなかった」

 シェーン主将はその受け答えからも、その人間性の高さが垣間見える。
「まず正奎がこれまでチームのために捧げてくれたリーダーシップに感謝したい。彼から学ぶことはたくさんあったし、これからも学び続けると思う。彼とチームを率いることに感謝しています」と話し、こう続けた。
「自分の周りには強いリーダーグループがある。このチームを毎日、少しでもいいものにして、日本一に向けて着々と上っていきたい」

 また金クラブキャプテンは、「僕を信じてキャプテンにしてくれたロブに感謝です。本当にたくさんの気づきがありました。この経験をシェーンやリーダーにシェアしながら、一歩引いたところからまた新たな気づきを得たい」と話した。

 ロブHCは2014年シーズンからシャイニングアークスを率い、史上最高の5位までチームを引き上げた立役者。2019年秋からはスーパーラグビーのワラターズのHCを務めていたが、成績が振るわなかった(その前は豊田自動織機HC)。
「オーストラリアでは大きなチャレンジに楽しみながらやっていたが、最終的には新しいチャンスを求めました。それをシャイニングアークスが与えてくれた。素晴らしい仲間のところに戻ってくる機会を与えてくれて感謝しています」

 同会見ではスローガンも発表。「ARCSPIRE UNITED WE SHINE」に決まった。「ARCSPIRE」はシャイニングアークスの「ARCS」に「INSPIRE(刺激を与える)」をかけ合わせた造語。シェーン主将が解説する。
「家族だけでなく、ファンや地域の方々、自分たち自身をも刺激できるように、という思いを込めました。『UNITED WE SHINE』にも選手だけでなく、地域の方々と輝き続けるようなチームになりたいという思いがあります。ラグビー選手としても地域やファンの方々のお手本になりたい」

 チームの目標は「歴代最高のチームになること」。4位以上が臨めるプレーオフ進出を目指し、日本一を視野に入れて戦う。ロブHCは「選手たちがやっていて楽しくなるような、ファンの方々が見ていて楽しくなるような、そして勝てるラグビーをしたい」と意気込んだ。

「日本ラグビーはこの短い間に急発展を遂げた。シャイニングアークスにもいいプロ意識が芽生えている」と語ったロブHC(撮影:BBM)
リーグワンのスポンサーがNTTになったことから、シャイニングアークスへの「期待感は大きい」と内山GMは話す(撮影:BBM)
新キャプテンのシェーン・ゲイツ(左)と金正奎クラブキャプテン。特別参加した子ども記者からの質問にも優しく答えた(撮影:BBM)
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