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トンプソン ルークがNTTコムで現役復帰!「日本とラグビーが恋しかった」

2021.11.13

トンプソン ルークは2004年に来日して、三洋電機でプレー。’06年から近鉄に在籍。日本代表でも71キャップを重ね、2019年のW杯まで4大会連続の出場を果たした(撮影:早浪章弘)

 あのトモさんが日本に帰ってくる!
 電撃復帰だ。

 11月13日、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安が元日本代表(71キャップ)のトンプソン ルークの加入と現役復帰をサプライズで発表した。

「こんにちは、トンプソン ルークです。26歳です!(笑)」

 トンプソンはこの日、アークス浦安パークでおこなわれた記者会見にオンラインで登場。いきなりお得意のジョークを言って、場を和ませた。

 現在40歳。昨年1月にトップチャレンジ最終戦の近鉄でのプレーを最後に、現役を引退していた。引退後は母国のニュージーランド(NZ)に戻り、牧場を経営。第2の人生を送っていたが、「家族も日本が恋しかったし、ラグビーをすることが恋しかった」と話す。
「難しくもあり簡単な決断だった」と続けた。
「ラグビーでできた友情や達成感などを思い出し、ラグビーをしたい気持ちがありました。そんな時にトップレベルでやれるチャンスが巡ってきた。ワクワクしています」

 NTTコムを選んだ理由は「地域とのつながりなど、チームとしてやっていることが自分の価値観とつながっていて、一緒にやりたい」と思ったからだ。
 内山浩文GMは今夏の終わりごろに、代理人からトンプソンが復帰に意欲的という話を聞いた。その後、NZにいたロブ・ペニーHCがクライストチャーチに直接会いに行き、1シーズンでの契約が決まる。日本にいる間、代わりに牧場を経営してくれる人も見つかった。

 1年近い休養を経て、トレーニングを再開。思った通りのラグビーはまだできていないが、クラブレベルでの試合も2、3試合積んだようだ。
「体が思い出すまでは時間がかかるかもしれないけど、自転車に乗るようなもので、一度乗り出したら体が覚えている状態になる。そこにどれだけ持っていけるかだと思います。メンタルとフィジカルは長い休養期間を経て、かなりリフレッシュできている」

 2年近いブランクもあるし、派手なプレーはできないけれど、しっかりと自分の仕事を果たしたい。
「若い選手たちのお手本になれたら。チームが勝つためにはどんなことでも貢献したい」

 日本代表の復帰についても聞かれたが、トンプソンは「まずはシャイニングアークスに集中したい」と話した。ロブHCも「彼は言うまでもなく日本のラグビーに素晴らしい貢献をしてきた、偉大な選手。ここでも同じような貢献をしてくれると思っている」と期待を寄せた。

 チームへの合流は遅れる可能性もあるが、リーグワン開幕前の予定。
 フィールド内外で影響力をもたらす頼もしい仲間が、シャイニングアークスに加わった。

オンラインで記者会見に参加したトモさん。シャイニングアークスの新ジャージを着用(©ShiningArcs)
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