6番を勝ち取れるように頑張りたい。
11月13日(日本時間/14日 午前2時10分キックオフ)におこなわれるポルトガルとのテストマッチにFLで出場するリーチ マイケルは、そう決意表明した。
この秋の代表活動からキャプテンの座をピーター・〝ラピース〟ラブスカフニに譲り、ひとりのプレーヤーとしてチームに貢献することを考える。
テストマッチ前日におこなわれたオンライン会見で、胸の内を口にした。
10月23日のオーストラリア戦にはベンチスタートの予定だった。
しかし、ケガで急遽メンバーから外れた。11月6日のアイルランド戦もピッチに立てなかった。
大分でケガをして2週間調整したが、アイルランド到着後の最初の練習時に違和感があったという。
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチに報告。再度リハビリ期間を経て調子を取り戻し、今回のスタメン復帰となった。
2つのテストマッチを欠場し、いつもと違う感情が湧いた。
「久々に外からテストマッチを見て、個人的に感じることがいろいろあった」
ジョセフHCは、「キャプテンの重責から解放することで、ふたたびワールドクラスの力を取り戻すきっかけになれば」と話す。しかし、本人は「(一選手となった感覚を)つかみ切れていない」。
「キャプテンからこの立場になり8週間。まだなんとも言えない。口数が少なくなったかな」と言った。
長くチームの先頭に立ち、仲間たちを牽引。一人ひとりに気を配ってきただけに、なかなか自分のプレーだけに集中する感覚になれなかったが、「6番を勝ち取る」の言葉は、あらためて自分の価値を高めるための第一歩を踏み出す決意表明だ。
前戦の完敗を受け、チームはコンタクト局面で一歩も引かぬ覚悟で戦いに臨む。
リーチも「アイルランド戦のレビューをしっかりして、一人ひとりのやるべきことが明確になった。自分も自分の仕事をやる。(CTB中村)亮土とヒメ(FL姫野和樹)が主将、副将で、いい状態にしてくれている」と話した。
「接点で勝たないとテストマッチでは勝てない。そのためのマインドセット、準備をしてきた」
そう話し、「あとはやるだけ」と誓った。
ジョセフHCは「若い選手のメンターとしても、いい仕事をしている。経験を伝えてくれている」と、主将を外れても変わらずチームに影響を与える働きを評価する。
ポルトガル相手にピッチ上での存在感もあらためて示し、続くスコットランド戦(11月20日/欧州ツアー最終戦)での先発の座をつかむ。