かつて豊田自動織機シャトルズの一員としてジャパンラグビートップリーグでプレーし、オーストラリア代表として2019年のワールドカップにも出場したデイン・ハイレットペティが、11月7日に現役引退を発表した。32歳のハイレットペティは引退の理由を述べなかったが、この1年間、脳しんとうの症状と戦っていた。
ユーティリティBKのハイレットペティはスーパーラグビーでも活躍し、フォースから移籍したレベルズではキャプテンを務めた。オーストラリア代表としては38キャップを重ね、2019年のワールドカップでは4試合に出場し3トライを記録した。
しかし、昨年10月末のニュージーランド代表戦で頭を打ち、2021年のスーパーラグビーではプレー不可能に。その後、ローカルのクラブ大会を通じてトップレベルの舞台への復帰を試みたが、片頭痛など長引く症状を訴えていた。
プロ生活14年。引退を決意したハイレットペティはソーシャルメディアで、「望んだ終わり方ではなかった。もう一度走りたかった」と投稿し、無念をのぞかせている。それでも、「ラグビーは私にたくさんのことを与えてくれた。経験、機会、挑戦、そして生涯にわたる友情。私は永遠に感謝している」とコメント。そして、関わったすべてのチーム、選手、コーチ、ファン、家族に感謝の思いを綴っている。
「本当にすばらしい旅だった。そして、何か新しいことを始めることにとても興奮している」