11月7日、関東大学リーグ戦の2試合が上柚木公園陸上競技場(東京)で行われた。11時30分から行われた日大vs流経大では、日大が後半に4トライを挙げて逆転勝ちを収めた。日大は5戦全勝。東海大、法大との対戦を残す。
前半は自らのミスも多く、流経大に主導権を握られた日大。日大12-15流経大で迎えた後半2分から、4連続トライで逆転、後半24分には34−15と19点にリードを広げた。4枚のイエローが出たこの試合で、流経大はバックスリーの選手をこの時間帯に続けて一時退場させられてしまった。1人多い状態で20分を過ごした日大はこのチャンスをしっかりとスコアにつなげ、勝利を手繰り寄せた。残り20分では、日大陣での反則から流経大にペナルティートライを一つ献上したが(34-22)、12点差のままノーサイドとした。
日大は11月7日終了時点で、リーグ戦に3枠与えられている大学選手権出場を確定させた(勝ち点25、同4位の法大が残り試合で最多の勝ち点を得た場合の合計は21)。
「イエローだけではなく、決定的なミスも痛かった」と内山達二監督。
勝負どころの反則、自滅型のミスで敗れた流経大だが、試合に臨むチームには結束力があった。ことあるごとにハドルを組み、意思を確認。前半は、日大の武器であるモールを抑え込んだ。
開始から強みを当てにくる日大に対し、流経大は断固抵抗した。自陣でラインアウトモールを組まれながらも三度阻止し、自陣に踏み込まれてのラインアウトでは相手のミスを誘発して、ピンチの芽を摘む。同じく自陣ゴール前でのスクラムでも、相手のペナルティを引き出すなど、FWが圧力をかけて奮闘した。前半の日大を2トライに抑えたのは殊勲の出来だった。
戦力の組み合わせなど、組織の成熟度で他チームに後れをとった今季の流経大だが、上り調子の面もある。ディフェンスではチームのプラン遂行力を示した。前半11分には相手のお株を奪うモールでトライも挙げてみせた。まずはあと2試合、他のチームにない「らしさ」を試合で表現したい。
流経大は試合を終えて勝ち点8。大東大(勝ち点14)、法大(同11)、中大(同8)との3位争いだ。残り試合は法大、東海大。次戦・法大戦は大学選手権出場へのサバイバルマッチになる。