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52-0。報徳学園が関西学院を8トライ圧倒。無失点に手応え[兵庫県花園予選決勝]

2021.11.07

CTB山村和也主将は三兄弟の末っ子。次男はリコーで活躍するWTB知也。知也は主将の3年時に花園出場が叶わなかったから、兄の雪辱も果たした(撮影:長岡洋幸)

 11月6日、神戸ユニバー記念競技場(有観客・約1000人来場)で兵庫県の花園予選決勝が行われた。
 2年ぶりの優勝を目指した報徳学園が関西学院を52−0で圧倒し、昨年の雪辱を果たした。報徳は昨季は近畿ブロックのオータムチャレンジトーナメントを制しており、6年連続47回目の花園出場を決めた。
 関学は2年連続8回目の出場とはならなかった。

 セブンズユースアカデミー生を5人擁する今年の報徳BKは、高校随一の強さを誇る。ただ西條裕朗監督は特にFWの成長を語った。
「今年のBKはスピードがあって、強いので、思い切りBKを使いたい。なのでいかにFWが接点で関西学院と勝負できるか、でした。前半はスコアできませんでしたがよく体を張れていたので、後半(の大量得点)につながったと思います」

 先制トライもディフェンスから生まれた。敵陣深くでのディフェンスから接点で圧力をかけてターンオーバー。前半8分、WTB中山雄太が右隅にトライを決めた。

 さらに前半は、山村三兄弟の末っ子でキャプテンのCTB山村和也が細かいステップを刻んで、ラインブレイク。何度もチャンスを作った。アタック中のミスやペナルティが重なり、追加トライは28分(NO8宮下晃毅のトライ)まで要したが、ボールポゼッションは完全に支配していた。

 12-0で折り返した後半は報徳自慢のBKが躍動。FWが素早い球出しを可能にしたから、BKが気持ちよくゲインを重ねた。
 一気にスコアも動き、WTB海老澤琥珀が3分、11分、13分と3連続トライ。途中出場のSO伊藤利江人も好ランを見せ、千歳中出身コンビが活躍した。
 報徳は試合終盤でも手を抜かず、30分以降にさらに2トライを追加。計8トライを奪って、52-0で圧勝した。

 報徳の部員は1952年の創部以来、過去最多の99人いる。山村主将は「試合が近づくとどうしてもA、Bチームが中心になって、C、Dチームは自主練や雑用が増えてしまうこともあるけど、僕たちはワンチームでやりたかった。なので1週間前から練習終わりに全員集まって、絶対勝つぞと言ってきました。やって良かった」と部員全員での勝利を喜んだ。

 この日の登録メンバーは2年生が先発、リザーブに8人ずつ入る若い編成だった。「試合に出られなかった3年生も、もう一度ポジション争いに参加して3年生の意地を見せられるかが、今後の成長につながる」と西條監督。
 部員一丸で、花園上位進出に向かう。

【Photo Gallery 報徳学園×関西学院】

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