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準決勝で昨季の花園出場校が激突。目黒学院が早実を19-0で破る。東京は本郷を圧倒[東京都花園予選準決勝 第二地区]

2021.11.01

ダメ押しのトライを奪ったCTB平坂亮輔。吠えた(撮影:BBM)

 東京都の花園予選準決勝(4試合)が10月31日、江戸川区陸上競技場でおこなわれた。第3試合は準決勝4試合のうちの最注目カード。昨季の花園出場校が激突した。
 目黒学院が早稲田実を19-0で倒し、決勝進出を決めた。

「天気がこうなったこともあって、(強みである)FWが優位に進めた」と竹内圭介監督。第2試合の途中から雨が降り始め、この3試合目にはかなり強くなっていた。

 雨の影響から両者ともに序盤からミスが続く。ブレイクダウン周りでのペナルティも重なり、攻守は激しく入れ替わった。
 ようやく先制トライが生まれたのが前半14分。目黒学院のラインアウトモールからSH林星安が抜け出した。

 5-0で迎えた後半もなかなか好機に恵まれなかったが、目黒学院は一瞬の隙を突いて2トライを追加した。
 6分にはカウンターラックからSO幸内良真が右サイドへ大きくキック、WTBサーフ・イライシアへと渡った。27分にもCTB平坂亮輔が相手のファンブルしたボールを掴み、すかさずゴロパント。自ら抑えて19-0とし、試合を決めた。

「とにかく早実の展開は速いので、それに追いつけるかは心配でした。一人ひとりの力もあるので、ブレイクダウンが互角だと難しいと思っていたけど、若干フィジカルで上回れたのかなと思います」
「キックでトライを取れたのも、FWで圧力をかけることができていたので、外が空いた」と竹内監督は振り返った。

 今季は春に國學院久我山に完敗(7-28)。竹内監督は「(生徒たちは)自信をなくしていた」と話す。
「強さはありましたが、練習試合でも勝ちきれない試合が多かった(東海大相模や中部大春日丘に惜敗)。ただ試合を重ねていくうちに、自信を深められていた。今日の試合もいい形で自信になる」

 目指すは2年連続での花園出場だ。連続出場は1980年度まで続いた14年連続の出場以来、一度もない。その14年の間には5度の日本一にも上っている。
「簡単に全国大会には出られないけど、何が何でも連続出場して、少しでも近づきたい」と竹内監督は気を引き締めて言った。

 決勝は本郷を51-5で圧倒した東京と対戦する。江戸川区陸上競技場で13時20分キックオフだ。

「新ルールのキックが試合の入りからハマって、モールやFWラッシュができた。うまくリズムに乗れました」と東京の森秀胤監督(撮影:BBM)
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