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同志社大がBKで勝負!前半こそ立命館大のディフェンスに苦しむも、6トライ快勝。

2021.10.18

インサイドCTBで定着する西村海音。激しいコンタクト(撮影:前島進)

同志社大のWTB稲吉渓太が公式戦に復帰(撮影:前島進)

「負けた次の試合が大事になる」

「落ち込んだり、悔やんでも勝ちが来るわけではない。しっかり切り替えて、やるべきことをやろう」

 同志社大は近大に敗れた前節が大きな刺激となっているようだ。

 10月17日、皇子山総合運動公園陸上競技場で、関西大学Aリーグの2試合がおこなわれた。同志社大は第2試合で立命館大と対戦。前半こそ7-7の同点で折り返すも、後半に一気に5トライを奪って42-14で快勝した。

 この日の同志社大は近大戦でBKにボールを回せなかった反省を踏まえ、意識的にBKで勝負を仕掛けた。それでも前半は立命館大の執拗なディフェンスに苦しむ。

 WTB和田悠一郎の突破から10分に挙げたSO嘉納一千の1トライに終わり、直後に返されたモールのトライで前半を7-7の同点で折り返した。
 ただ伊藤紀晶監督は「チャレンジした中でのミスだったので、修正できればいけると思っていた」と冷静だった。「後半はそれをしっかり出してくれた」。

 同志社大のBKには学生屈指のウィンガー、和田悠一郎がいる。

 前半のアシストに続き、後半開始早々もこの人がチャンスメイク。2分、FL小島雅登のラインブレイクから展開、和田が絶妙なポジショニングとランコースで相手を抜き去り、LO南光希につなげた。
 和田は1トライ返された後の25分にも、今度は2人を交わして自らトライを決めている。

「前半は近大戦のようにミスで自分たちのラグビーができなかった。ただタイトなゲームな中で、後半の入りで修正するということはやってきたつもりだったので、後半に自分たちのラグビーができて勝てたのは大きい」と南共同主将は振り返った。

 立命館大は前節の京産大戦に続き、後半にスコアを離される結果となった。CTB木田晴斗主将は「試合前から後半の最初の20分、前半でできたことをやり切ろうと話していたが、やはり力不足。流れを断ち切ることができなかった」と悔やんだ。

 皇子山の1試合目では京産大が近大を破るなど、関西リーグの上位争いは混戦を極める。今季から導入の勝ち点制も重要な要素となってきそうだ。
 同志社大も勝ち点は意識していて、南主将は「立命館大戦でも勝ってしっかり4トライを取るところまで徹底しようと話していた。一戦一戦集中していきますが、関西優勝に向けてやるべきことはやっていきたい」。

 関西リーグは①勝敗に関係なく4トライを挙げたチームと②7点差以内で負けたチームに勝ち点1が追加される。試合の入りや終盤の戦い方に影響を及ぼしそうだ。

後半にチーム唯一のトライ(モール)を挙げたFL中村壮(撮影:前島進)
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