ラグビーリパブリック

医師専念へ。ウエールズ代表25キャップのハラム・エイモスが27歳で引退決断

2021.10.15

テストマッチでは通算6トライ。2019年W杯ではウルグアイ戦、NZ戦(写真)に出場。(Getty Images)



 27歳で引退をする。医療活動に専念するためだ。

 ウエールズ代表として25キャップを持つハラム・エイモスがブーツを脱ぐ。10月14日、現地メディアなどが報じた。

 臨床医学の試験を先日終了したレッドドラゴンのWTBは、現在所属するカーディフでのプレーを2022年6月までに終える。

「今シーズンが私の最後のシーズンになります」と明言したエイモスは、2013年秋のトンガ戦でウエールズ代表にデビューした。19歳だった。
 2015年、2019年のワールドカップに出場。今夏のアルゼンチン戦にも出場している。

 プロとしてのスタートを切ったドラゴンズ(当時PRO12)では、17歳と208日でデビューしている。
 同クラブで100試合以上に出場した後、2019年にカーディフに移籍した。

「10年間のプロラグビー生活で、私は多くのことを経験し、幸運にも2度のワールドカップ、コモンウェルスゲーム、シックスネーションのほか、クラブゲームでも多くの素晴らしい時間を過ごすことができました」

 そう話すエイモスは、「これまでの素晴らしい経験に感謝していますが、そろそろ新しい挑戦をする時期に来ている」と続けている。
「今シーズンは医学の最終学年と重なっています。ピッチから病院へ移るには最適な時期だと思っています」

 多くの人々に感謝している。
「ラグビーと大学を両立させてきた間、ウエールズ協会やドラゴンズ、カーディフラグビー、そしてカーディフ大学からもたくさんのサポートを受けてきました」

 カーディフラグビーのラグビーディレクターを務めるダイ・ヤング氏、ウエールズ代表のウェイン・ピバック監督には将来のチーム構想を描きやすいように、早めに意志を伝えたという。
「ふたりには感謝しています。私の決断に理解を示してくれました」としている。

 残りのシーズンはカーディフに専念し、最高の結果を残したい。
 そう決意するエイモスに、ヤング ラグビーディレクターはエールを送っている。

「ハラムのような質の高い選手を失うのは残念だが、彼の決断を賞賛する。自分の意思で退団できる選手は多くありません。ラグビーと学業を両立させるために懸命に努力してきた。今回の判断は、彼のキャリアを長く実りあるものにするでしょう」

Exit mobile version