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【日本代表宮崎合宿】「いままでで1番のキャプテンに」。ラブスカフニ新主将

2021.10.13

ピーター〝ラピース〟・ラブスカフニ新主将は「チーム内に多くのリーダーがいることが頼もしい」と話した。(撮影/松本かおり)

ゲーム形式で激しく体をぶつけ合う練習がおこなわれた。(撮影/松本かおり)



 10月23日に大分でおこなわれるオーストラリア代表とのテストマッチ、それに続く欧州遠征へ向けての準備を進める日本代表が、10月12日、練習を公開した。

 公開は、午後練の1時間。その時間だけでも、強度の高いトレーニングが連日おこなわれていることが想像できた。

 この日はチームを2つに分け、実戦形式でお互いに体をぶつけあった。メンバーを入れ替えながら、ディフェンスに主眼を置いた指示の声が飛び交う。
 FW第3列のベン・ガンターらが強烈なタックルを見せていた。

 以前は『2日半の練習+半日休み』のスケジュールでおこなわれていた合宿は、今回から『2日練習+1日休み』のサイクルに変わった。

 練習後、オンラインインタビューに答えたPR垣永真之介、WTBレメキ ロマノ ラヴァは、「休みの日は完全オフでリフレッシュできるので、次の日からまた、あらためていい練習ができている」と話した。

 毎日の練習も、強度の高さはそのまま、以前よりコンパクトになった。
 2019年ワールドカップを経験している選手も多く、チームが求めることの理解度が高い組織になっていること、個々がフィットネスを高めて合宿に臨んだことが理由だ。

 この合宿からキャプテンに指名されたピーター〝ラピース〟・ラブスカフニは万全のコンディションではなくコンタクト練習には加わらなかった。
 しかし、オンライン会見で責任が増した立場について思いを口にした。

 自身の主将就任については、キャンプ開始の約2週間前、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチから電話で伝えられた。
「考えていなかったこと。しかし、光栄で名誉なこと」と決意を固めたという。

 誠実な男だ。覚悟を決めたからには、「ただのキャプテンではなく、いままでで1番の日本のキャプテンになりたい」と高みを見つめる。
「選手にとって影響力のあるキャプテンになりたい」と続け、その瞬間に自分がどう動くべきか、何を発言すべきか、最良の判断を重ねたいとした。

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