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新生リーグワンの日程発表 開幕は1月7日に国立でワイルドナイツとスピアーズが激突!

2021.10.04

ジャパンラグビーリーグワン2022に参加する全24チーム ©︎JMPA/高塩隆


 来年1月に開幕するラグビーの新リーグ、「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビーリーグワン) 2022」の大会日程およびDIVISION.1の組分けが決まった。
 リーグは3部で構成される。
 最高峰の1部に相当するDIVISION.1は12チームが参加し、1月7日(金)にキックオフ。DIVISION.2は1月9日(日)、DIVISION.3は1月15日(土)にそれぞれ開幕する。

 DIVISION.1のレギュラーシーズン(2022年1月7日~5月8日)は、6チームずつの2組(カンファレンス)に分かれてそれぞれ総当たり戦(2回戦)を実施し、別カンファレンスのチームとの交流戦もおこなわれる。全16節。

 カンファレンス組分けは以下のとおり。トップリーグ2021の最終順位およびリーグ戦順位をもとに振り分けられた。

<Aカンファレンス(仮称)>
埼玉パナソニックワイルドナイツ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
コベルコ神戸スティーラーズ
横浜キヤノンイーグルス
NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安
NECグリーンロケッツ東葛

<Bカンファレンス(仮称)>
東京サントリーサンゴリアス
トヨタヴェルブリッツ
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
リコーブラックラムズ東京
東芝ブレイブルーパス東京
静岡ブルーレヴズ


 順位決定については、当初はレギュラーシーズン各16試合の勝ち点合計で総合順位を決めるとしていたが、レギュラーシーズン上位4チームについてはプレーオフトーナメントをおこなうこととし、優勝から4位までの最終順位を決定する方式に変更する(5位~12位については変更なく、リーグ戦の勝ち点合計で順位決定)。

 また、レギュラーシーズン後に開催を想定していたクロスボーダーマッチ(海外チームとの交流戦・対抗戦)については、開催時期は2022年秋以降で調整中とのこと。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの立川理道(左)と埼玉ワイルドナイツの竹山晃暉 ©︎JMPA/高塩隆

 1月7日(金)の開幕戦は東京・国立競技場でおこなわれる予定で、トップリーグ2021で優勝したパナソニックワイルドナイツと同3位だったクボタスピアーズが激突する。

 10月4日のメディアカンファレンスに登壇したワイルドナイツの竹山晃暉は、きょう初めて新しいジャージーを着たとのことで、「ブルーのカラーが輝いている。身が引き締まる思い。トップリーグを優勝で締めくくれたので、このリーグワンも優勝を目指して頑張っていきたい」とコメント。
 スピアーズの大黒柱である立川理道は、「今シーズンから新しいジャージーになって、気持ちも新たにリーグワンの初代王者を目指したい。新国立競技場で開幕を迎えられるのはすごく楽しみ。あと3か月、しっかり仕上げて開幕戦を迎えたい」と語った。

グリーンロケッツ東葛の田中史朗(左)と横浜キヤノンイーグルスの松井千士 ©︎JMPA/高塩隆

 Aカンファレンスではそのほか、1月8日に千葉・柏の葉公園総合競技場でグリーンロケッツ東葛と横浜キヤノンイーグルスが対戦する。
 イーグルスからグリーンロケッツに移籍した田中史朗は新チームについて、「一人ひとりが意識を変えてチャンピオンになるという思いを持っているので、日本のみなさんに観ていただきたい。古巣との対戦は楽しみ」と意気込んでいる。
 一方、今夏の東京オリンピックで日の丸をつけて奮闘するなど長く7人制ラグビーでプレーしてきたイーグルスの松井千士は、「2、3年ぶりに15人制でやるのですごく楽しみ。リーグワンの初代王者を目指して頑張りたい」と、こちらも張り切っている。

コベルコ神戸スティーラーズの日和佐篤(左)とシャイニングアークス東京ベイ浦安の金正奎 ©︎JMPA/高塩隆

 同じく1月8日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸ではコベルコ神戸スティーラーズとシャイニングアークス東京ベイ浦安が対戦する。
 コベルコ神戸スティーラーズの日和佐篤は、「地域に密着して、地域の人々から応援されるようなチームを目指す」とコメント。チームはトップリーグの初代王者であり、新しく始まるリーグワンでも1年目から頂点を狙う。
 そして、アークスの愛称で親しまれるチームをけん引する金正奎は、「チーム状況はすごくいい。いろんなスポンサーさんだったり、地域のみなさんとも連携して、しっかり戦っていく。初代チャンピオンを目指して頑張っていきたい」と燃えている。

東京サンゴリアスの江見翔太(左)と東芝ブレイブルーパス東京の小川高廣 ©︎JMPA/高塩隆

 Bカンファレンスでは、同じ地域をホストエリアとする東京サントリーサンゴリアスと東芝ブレイブルーパス東京が1月8日に東京・味の素スタジアムで激突する。
 サンゴリアスの快足ランナーである江見翔太は、「府中ダービーということで負けられない戦い。日本代表などに多くの選手を輩出しているので、いまはほかのメンバーでチームの土台をつくっている。(昨季)トップリーグは惜しくも準優勝だった。リーグワンの初代チャンピオンを目指して、より強く、愛されるように頑張っていきたい」と語った。
 一方、ブレイブルーパスの小川高廣はチームの状況について、「8月から活動をスタートし、いまは練習試合も始まって、若手も躍動している。すごく勢いがある」と手ごたえを感じており、リーグワンを盛り上げていきたいと誓った。

トヨタヴェルブリッツの古川聖人(左)と静岡ブルーレヴズの大戸裕矢 ©︎JMPA/高塩隆

 Bカンファレンスのほかの2試合は1月9日に組まれ、愛知・豊田スタジアムではトヨタヴェルブリッツと静岡ブルーレヴズが対戦、大阪・ヨドコウ桜スタジアムではNTTドコモレッドハリケーンズ大阪とリコーブラックラムズ東京が火花を散らす。

 ヴェルブリッツの古川聖人は、「今年はオリンピックやパラリンピックで自分たちもたくさんのエネルギーをもらった。ラグビーからも日本にたくさんエネルギーを与えていけるように、ヴェルブリッツとして頑張っていきたい」と述べ、シーズンへ向け、チームとして一日一日を大切にしながらしっかり準備を進めていく。
 東海ダービーでヴェルブリッツと戦う静岡ブルーレヴズの大戸裕矢キャプテンは、「チーム名にも入っているように、静岡県のみなさまに愛してもらえるようなチームをつくりたいと思っている。(前身の)ヤマハ発動機ジュビロのスタイルを継承しながら、新しいレヴズスタイルをプラスアルファで積み上げていけるように、見てて楽しいようなラグビーをしていけたらと思う」と語った。

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪のローレンス・エラスマス(左)とブラックラムズ東京の松橋周平 ©JRLO

 そして、昨シーズン、レッドハリケーンズを初のベスト8に導いたローレンス・エラスマス主将は、「昨年度はチャレンジしながらすばらしいシーズンをチームとして過ごすことができた。成長できたことはたくさんあったと思う。今季もすでにハードなトレーニングを始めていて、もっともっとすばらしいシーズンになるようにやっていきたい」と述べ、さらなる飛躍を目指す。
 対するブラックラムズの松橋周平も、「初代チャンピオンを目指す」と宣言。「そして、東京・世田谷からムーブメントを巻き起こし、感動を与えられるようなチームになっていきたい」と力強く語った。

 なお、DIVISION.1の開幕節のチケットは11月11日に販売開始となる。

▼大会日程。画像をクリックするとPDFで大きく表示されます。

DIVISION.2の6チーム。左からマツダスカイアクティブズ広島(佐藤羅雲)、日野レッドドルフィンズ(堀江恭佑)、三菱重工相模原ダイナボアーズ(土佐誠)、花園近鉄ライナーズ(野中翔平)、三重ホンダヒート(古田凌)、釜石シーウェイブスRFC(小野航大) ©︎JMPA/高塩隆

 2部に相当するDIVISION.2は、日野レッドドルフィンズ、三重ホンダヒート、三菱重工相模原ダイナボアーズ、花園近鉄ライナーズ、釜石シーウェイブスRFC、マツダスカイアクティブズ広島の6チームが参加。
 レギュラーシーズン(2022年1月9日~4月10日)は6チーム総当たり戦(2回戦)をおこない、その後、レギュラーシーズン上位だった3チームと下位3チームに分かれて各総当たり戦(1回戦)を実施し最終順位を決める。

▼大会日程。画像をクリックするとPDFで大きく表示されます。

DIVISION.3の6チーム。左から清水建設江東ブルーシャークス(高橋広大)、クリタウォーターガッシュ昭島(平井伸幸)、九州電力キューデンヴォルテクス(高井迪郎)、中国電力レッドレグリオンズ(松永浩平)、宗像サニックスブルース(屋宜ベンジャミンレイ)、豊田自動織機シャトルズ愛知(大橋晋) ©︎JMPA/高塩隆

 3部に相当するDIVISION.3もDIVISION.2と同様のフォーマットで(レギュラーシーズンは2022年1月15日~4月10日)、宗像サニックスブルース、豊田自動織機シャトルズ愛知、清水建設江東ブルーシャークス、クリタウォーターガッシュ昭島、九州電力キューデンヴォルテクス、中国電力レッドレグリオンズの6チームが戦う。

▼大会日程。画像をクリックするとPDFで大きく表示されます。

 そして、各DIVISION間の入替戦もおこなわれる(日程未定)。