10月から45分番組になるラグビー情報番組「藤島大の楕円球にみる夢」が10月4日(月)、午後6時からラジオNIKKEI第1で放送される。
ゲストは八嶋亮太さん。かつてオーストラリア、ニュー・サウス・ウエールズ州の公認レフリーだった。
コロナ禍でも、ようやく国内でテストマッチが開かれる。2019年秋のワールドカップ日本大会以来、約2年ぶりとなる日本での代表戦。オーストラリア代表との試合は、10月23日、大分市の昭和電工ドーム大分で開催される。
ジャパンとワラビーズの対戦は2017年11月以来となり、過去の対戦成績は日本の5戦全敗。日本代表が欧州遠征に向かう前の重要な試合となる。
今回番組では、豪州のラグビー文化をよく知るゲストをお迎えする。八嶋さんは1999年に豪州ニュー・サウス・ウエールズ州の公認レフリーとなり、2003年から1年半ほど現地でレフリーとして活躍した。
「4軍の試合を観戦していたおばあさんが、試合後にいい笛を吹いていた」とほめてくれた体験を語る。
「悪い判定には厳しい反応をする」からファンにも鍛えられたという。
レフリーとして成長させてくれるシステムや土壌がいろいろあった豪州では、観衆が観て楽しいラグビーを求められた。
シドニーで働く忙しい金融マンでありながら、土日はほぼ毎週レフリーをしていた。その後、仕事の都合で日本へ戻り、関東協会にも所属して笛を吹いている。花園や関東大学対抗戦でもグラウンドに立った。
八嶋さんは、父の仕事の都合で幼少時代はニュージーランドで過ごした。そこで小学校1年のときにラグビーを始めた。
15人制、13人制のラグビーをプレーした。オーストラリアで過ごした中学時代には「オージー・ルールズ」と呼ばれるフットボールを楽しんだ。
帰国後、東京学芸大学付属高、上智大ではサッカーをした。外資系金融機関に勤めてからラグビーに復帰。主にフランカーとして豪州や国内のクラブチームなどでプレーしている。
1999年にシドニーでレフリー資格を取得。その後、日本の関東協会でもレフリーの資格を得た。
ゲストの話は清涼感に満ちている。そして謙虚だ。冷静な判断と笛で試合をコントロールし、オーストラリア人の目の肥えたおばあさんにだって試合後ほめられる人柄が伝わる。
現在の職は、タクシードライバー。東京で最も英語が堪能で、ラグビーに詳しい運転手だ。
▽ラジオ番組について:
番組は、ラジオNIKKEI第1で放送されめ。PCやスマートフォンなどで、ラジコのサービスを利用して全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画だ。
放送後も、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストで番組を聴取できる。ポッドキャストは、特別版を配信する。
10月11日の同時刻には再放送する。同12日からは「Paravi(パラビ)」で動画配信。