来年からスーパーラグビーに新規参戦するモアナ・パシフィカの“ホーム”が決まった。
サモア、トンガの選手を中心としたパシフィックアイランダーのチームだが、新型コロナウイルスの影響で渡航制限の懸念もあるなか、ニュージーランドを拠点とし、2022年から2028年にかけてオークランドのマウント・スマート・スタジアムをホームグラウンドとして使用する契約を締結したことが9月28日に発表された。
同スタジアムは約2万5000人収容可能。ラグビーリーグ(13人制)のニュージーランド・ウォリアーズの本拠地でもあるが、オーストラリアのチームと戦うNRL(ナショナルラグビーリーグ)に参加しているニュージーランド・ウォリアーズは、コロナ禍の渡航制限により、昨年からほとんどホームを使用できずオーストラリアでのプレーを余儀なくされており、モアナ・パシフィカの使用が可能となった。
ニュージーランド最大の都市であるオークランドはパシフィックアイランド(太平洋諸島)からの移民も多く、モアナ・パシフィカのパトロンであるブライアン・ウィリアムズ卿は、「私たちのサポーターのコミュニティはこの会場をよく知っています。彼らの応援は、強い情熱、彩り、エネルギーをもたらしてくれる。私たちの新しいホームにファンを迎えるのが待ちきれません」とコメントした。
そして再び渡航が自由になったとき、サモアとトンガで試合をすることを強く望んでいる。
なお、モアナ・パシフィカとともに新規参戦するフィジアン・ドゥルアはオーストラリアを拠点とする予定。
これに、ニュージーランド、オーストラリアのスーパークラブと合わせて計12チームで競う「スーパーラグビー・パシフィック」は、2022年2月18日に開幕する。