9月25日、北斗市運動公園。
北北海道大会の決勝カードは3年連続の同カードとなった。
旭川龍谷×遠軽。
ここ2年はどちらも大接戦だった。2019年は7-0。昨年は31-28。
果たして、今年も激闘の様相を呈した。
最終スコアは27-21。旭川龍谷がまたも接戦をものにし、4年連続6回目の花園出場を決めた。
先制トライは鮮やかだった。
前半2分、龍谷はセンタースクラムからCTB妻鳥修平が左奥へキック。WTB風張祐希が追いつき、今度はSO長谷昇弥が大きく右にキック。WTB能祖旺佑主将が拾ってトライを奪った(5-0)。
その後は遠軽のアタック時間が続く。
FB坂田悠翔主将の好ランなどでゴール前まで迫り、何度もスコアチャンスはあったが、WTB風張の好タックルもあり、ゴールラインまで届かず。
15分近い相手のアタックをしのいだ龍谷は22分、右ラインアウトから展開、大きく左、右と振って、最後はCTB妻鳥が飛ばしパス。右サイドを走り切ったWTB能祖主将が連続トライを挙げた。
0-10とされた遠軽は、前半終了間際に差を縮める。敵陣深くでブレイクダウンターンオーバーを決めると、すぐにBKに展開。今度はFB坂田主将がしっかり走り切り3点差に迫った。
10-7とわずかなリードで後半を迎えた龍谷は、WTB風張のカウンターを起点に4分、FL橋本隼知が抜け出して突き放す(17-7)。
それでも逃さない遠軽は、直後にスクラムターンオーバー。NO8目時有斗夢が突っ込んで、一気にゴール前へと迫り、ピック&ゴーでまた3点差とした。
交互にスコアする展開はまだ続き、14分、今度は龍谷。スクラムを起点にWTB能祖主将の裏へのキックにWTB風張が反応。両ウイングの活躍でまたもトライをもぎ取った(22-14)。
次は遠軽かと思われたが、ブレイクダウンでの度重なるペナルティでディフェンスの時間が続く。ついにラインアウトモールからトライを奪われ、この日最大の13点差まで開いた(21分、14-27)。
それでも遠軽は諦めなかった。蹴ったキックが自陣から敵陣22㍍エリア内でバウンド、外に出たため新ルールが適用された。マイボールラインアウトを手にすると、最後はPR須貝恭悟が押し込む。残り3分程度で6点差とした(21-27)。
直後の29分にはFL関悠翔が値千金のジャッカル。ノット・リリース・ザ・ボールを奪い、敵陣へ。逆転の機運が高まったが、ラインアウトのスローは乱れて龍谷ボールに。
外に蹴りだして、龍谷に歓喜の瞬間が訪れた。
これで旭川龍谷は第101回全国高校大会、出場校の一番乗りとなった。