新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、中止、延期を重ねてスケジュール変更を余儀なくされた「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ」が、1年半ぶりに再開した。
カナダのバンクーバーで現地時間9月18日にキックオフし、2日間にわたって熱戦が繰り広げられた。
男子の場合、通常大会は16チームが参加するが、コロナ禍によるさまざまな規制や要件により、東京オリンピックでメダルを獲得したフィジー、ニュージーランド、アルゼンチンをはじめ、オーストラリア、フランス、サモア、そして日本といった複数のコアチーム(ワールドシリーズに常時参加できる資格を持ったチーム)が不参加。
日本ラグビー協会の岩渕健輔・専務理事はその理由について、「コロナ禍において、今回の出場に関する要件はワクチン接種等も含めて感染対策が非常に厳しく、入国後のトレーニングの環境なども考え、参加を見送った。帰国してからの隔離の期間とか、その後におこなわれる大会の問題とか、そういったところのからみもあった」と説明していた。
このように、今回のバンクーバー大会には多くのコアチームが不参加を決めたため、コアステータスを持っていない香港、ドイツ、チリ、ジャマイカ、メキシコが招待チームとして参加となり、イングランド、スコットランド、ウェールズの選手はイギリス代表として出場し、12チームによっておこなわれた。
優勝したのは南アフリカで、決勝ではケニアを38-5で下した。
次週はカナダのエドモントンで開催され、同じ参加チームでおこなわれる予定。
なお、2021年のシリーズはこの2大会で終了となり、降格・昇格の入れ替えはない。