世界一奪還へ向けて再び輝きだした古豪、オーストラリア代表“ワラビーズ”が来日する。今年10月23日（土）に大分県の昭和電工ドーム大分で日本代表と対戦することが決定。9月17日に両国のラグビー協会が公式に発表した。この試合はキャップ対象となる真剣勝負のテストマッチであり、両チームの対戦は2017年11月に横浜で激突して以来となる。
2019年のラグビーワールドカップで初のベスト8入りを果たし、「ブレイブブロッサムズ」と世界中で称賛された日本代表だが、オーストラリア代表とは過去5回対戦し、一度も勝っていない。国内で世界的強豪と戦えるのは2019年のワールドカップ以来で、ビッグチャレンジに注目が集まる。
日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「本日の発表は、日本および世界中のブレイブブロッサムズファンの皆様に歓迎していただける素晴らしいニュースです。日本が最後にテストマッチをホームでプレーしたラグビーワールドカップ準々決勝の日から約2年が経過したいま、チームとしてこの試合の重要性を強く認識しています。日本のホームで、オーストラリアのような質の高いチームとテストマッチをおこなう機会を得たことは、2019年のワールドカップでの成功を受けて、私たちのファンや日本の皆様とのつながりを取り戻すために、非常に重要な瞬間です」と意気込んでいる。
オーストラリア代表は現在、世界ランキング5位（日本代表は10位）。2019年のワールドカップ日本大会では準々決勝敗退に終わったが、先週、ザ・ラグビーチャンピオンシップ（南半球4か国対抗戦）で2019ワールドカップ王者の南アフリカ代表を倒しており、いま最もホットなチームといえる。2020年から指揮を執るデイヴ・レニー ヘッドコーチのもと、若手が着実に力をつけ、4年ぶりに代表復帰したクウェイド・クーパーなどベテランも経験を注ぎ込んでチームは自信を取り戻しつつあり、2023年のワールドカップでは24年ぶり3度目の優勝を狙う強豪だ。
レニー ヘッドコーチは、「日本と対戦することをとても楽しみにしています。彼らは2019年のワールドカップで、自分たちがトップの国であり、最高の戦いができることを皆に示しました。ジェイミー（ジョセフ）とトニー（ブラウン）は、とてもエキサイティングでアップテンポなスタイルでプレーする手強いチームを作り上げました。私たちは、多彩なプレーの中で自分たちを試し続ける必要があり、次のワールドカップ・フランス大会に向けた準備を進める上でも、この試合は重要な意味を持っています」とコメント。指揮官はチーム再建に手ごたえを感じており、ラグビーチャンピオンシップの残り試合と10月、11月のツアーへ向けても「選手たちを引き続きしっかりと整えていかなければならない」と気を引き締めている。
一方、日本代表のジョセフ ヘッドコーチは、「ワラビーズは強力なチームで、チーム全体に質の高い選手がそろっており、日本と同様に、高速で攻撃的なランニングラグビーを得意としています。この試合は、これまでのテストマッチとは違ったスタイルの相手に、自分たちのラグビーをする絶好の機会となるでしょう。日本とオーストラリアは、この試合の後、ヨーロッパに向かいます。この試合は、日本にとってもオーストラリアにとっても次のツアーに向けて最高のスタートを切るために重要な試合となるでしょう」とコメントした。
なお、日本代表は11月のヨーロッパ遠征で、アイルランド代表、ポルトガル代表、スコットランド代表と対戦することが決まっている。
＜リポビタンＤチャレンジカップ2021 日本代表 vs オーストラリア代表＞
■日程： 2021年10月23日（土） 13：45キックオフ
■会場： 昭和電工ドーム大分（大分県大分市）
【チケット情報】
一般販売開始 10月9日（土）10：00～ ※ 詳細は近日中に公開予定
【テレビ放送】
日本テレビ系全国ネット／13：30～15：35（延長あり）、J SPORTS 1／13：15～（LIVE）
※ 配信：Hulu（LIVE）、J SPORTSオンデマンド（LIVE）