ラグビーリパブリック

NECグリーンロケッツ東葛、田中史朗の入団を発表。強く、愛されるチームのエナジーに

2021.09.09

グリーンも似合う田中史朗、36歳。(オンライン記者会見より)



 体の小さな自分が頑張ることで、子どもたちに夢と希望を与えたい。
 このチームを闘争心あふれる集団に。
 36歳のベテランSHは、ハッキリとした口調でそう話した。

 NECグリーンロケッツ東葛が、2019年大会をはじめ、ワールドカップに3回出場した田中史朗の入団を発表した(9月9日)。

 所属していたキヤノンイーグルス(2シーズン在籍/現・横浜キヤノンイーグルス)からの退団を8月30日に発表していた。
 三洋電機時代の2007年から12シーズン在籍したパナソニックワイルドナイツ(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)も含め、国内3チーム目となる。

 スーパーラグビーのハイランダーズ(2013年〜2016年)や日本代表(75キャップ)として蓄積した経験と負けん気の強いスピリットで、ここ数年低迷しているグリーンロケッツに刺激を与える。
 また、地域との密着をより強くしたいチームの顔としての期待も大きい。

 YouTube配信もおこなわれた入団記者会見には梶原健NECロケッツ代表も同席し、田中獲得の理由を3つ話した。
「勝てるチームになるにはSHが重要。経験と実績を勝利に結びつけてほしい。現状のグリーンロケッツには勝つためのマインドと、リーダーシップが不足しているので、まとめあげてほしい。子どもたちに愛されるキャラクターで地域を巻き込んで」
 希望の詰まったロケットが飛び立つためのエネルギーとして期待する。

 本人は、チームからのオファーに熱を感じたことと、先に新入団が発表されていたHOアッシュ・ディクソンの存在が大きかったと言う。
 ディクソンはハイランダーズ、パナソニックでともにプレーした仲間。「彼から、一緒にチームを強くしようと誘われたことで心が動いた」と話した。

 すでにチームに合流している。
「若い選手も多くエネルギッシュ」と話し、将来性ある選手たちにプロ意識を植え付けたいと意欲を見せた。