大学ラグビーの秋の公式戦が、いよいよ9月12日に開幕する(関東大学リーグ戦1部の開幕は9月26日に延期)。毎年メンバーが入れ替わり、その年々によってチームカラーも変化する学生ラグビーは、社会人ラグビーとは違った魅力がいっぱい。今季は複数の強豪大学で新監督が誕生し、新体制のもとでどんな戦いを展開するのかも注目されるところだ。ここでは春から夏にかけての各校の様子をもとに、関東大学リーグ戦の優勝争いを展望してみたい。
関東リーグ戦は東海が一歩リード。
日大、流経はコロナ禍からの復調急ぐ。
関東大学リーグ戦では、3連覇中の東海大が関東大学春季大会で早稲田大に48-26と勝利、明治大にも26-28と互角の勝負を演じて、地力の高さを証明した。選手権準々決勝で帝京大に8-14と惜敗した昨年のチームからレギュラー7人が卒業したが、実力を備えた後任候補が次々と台頭してきており、戦力は充実している。特にFLジョーンズリチャード剛主将が引っ張るFWは、FLレキマ・ナサミラ、NO8ノア・トビオらインパクト抜群の大型選手がそろっており、推進力は大学トップクラス。いい形でリーグ戦を戦い抜き、ポテンシャルを最大限まで引き出して、悲願の初優勝を目指す。
春当初から高い評価を受けてきたのは、昨季リーグ戦3位、大学選手権2回戦で明治大に健闘した日本大だ。前年のチームから入れ替わったのは5人とメンバーの変動が少なく、FW第3列からPRに転向したハラシリ・シオネやFL飯田光紀主将、CTBフレイザー・クワーク、FB普久原琉ら軸になれる選手が要のポジションを務める点も心強い。春季大会では明治大と19-24の接戦を繰り広げ、早稲田大にも17-31と食らいついた。8月に入り部内で複数のコロナ感染者が確認され、夏合宿が中止になったのは痛手だが、できる限りコンディションを回復して開幕を迎えられることを願いたい。
前年度リーグ戦2位の流通経済大も、同じくコロナにより大きな影響を受けたチームのひとつだ。6月に部員の半数以上が感染するクラスターが発生し、7月一杯まで活動を休止。8月1日にようやく再スタートを切ったが、19日に菅平で行った天理大との練習試合では準備不足から0-50の完敗を喫した。もっとも5月の試合では筑波大に35-38、日本大に17-17と実力者を相手に互角の戦いを演じており、力は決して低くはない。苦難の日々を過ごした経験を糧に、シーズンで真価を発揮することが期待される。
このほか昨季4位の法政大、同6位の大東文化大も、春シーズンの戦いぶりに上昇の気運を感じさせた。いずれも才能を秘めた逸材が数多く在籍しており、飛躍を遂げる可能性は十分にある。選手権優勝の歴史を有する両校が復活を果たせば、リーグ戦の優勝争いはさらに盛り上がるだろう。
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