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学生たちの熱き戦いがいよいよ開幕!(1)関東大学対抗戦展望【大学ラグビー JSPORTSで配信!】

2021.09.04

好調の早稲田をリードするCTB長田智希主将。今季は13番からひとつ内側のインサイドCTBへと持ち場を移した(撮影:松本かおり)

大学ラグビーの秋の公式戦が、いよいよ9月12日に開幕する(関東大学リーグ戦1部の開幕は9月26日に延期)。毎年メンバーが入れ替わり、その年々によってチームカラーも変化する学生ラグビーは、社会人ラグビーとは違った魅力がいっぱい。今季は複数の強豪大学で新監督が誕生し、新体制のもとでどんな戦いを展開するのかも注目されるところだ。ここでは春から夏にかけての各校の様子をもとに、関東大学対抗戦の優勝争いを展望してみたい。

強豪ひしめく対抗戦。

夏合宿で帝京、明治を破った早稲田の好調が目を引く

 2021シーズンの大学ラグビーシーンで覇権争いを牽引するリーグとなりそうなのが、関東大学対抗戦だ。早稲田大、明治大、帝京大と昨季の大学選手権でベスト4に進出した3チームに加え、慶應大、筑波大と、頂点に立つ可能性を秘めた実力校がひしめく。序盤戦から目の離せない対戦が続くだろう。

 9月12日の開幕節を前に評価を高めているのは、前年度選手権準優勝の早稲田大だ。8月中旬から下旬にかけて実施した夏合宿のトレーニングマッチでは、帝京大に40-24、明治大に38-34と連勝。ヤマハ発動機で活躍した大田尾竜彦新監督のもと、チームとして着実に前進していることを示した。

 特に変化を感じさせるのが、コンタクト局面での成長だ。選手権決勝で天理大に完敗を喫した最大の要因である接点を強化すべく、春から継続的に下半身の鍛錬に注力。ブレイクダウンで優位に立つシーンが増えたことで、CTB長田主将やFB河瀬諒介ら好ランナーが並ぶBKラインの決定力をより活かせるようになった。2年ぶりの大学日本一に向け、仕上がりは上々といえるだろう。

 昨季対抗戦優勝の明治大も潜在力は高い。FWはNO8箸本龍雅、LO片倉康瑛ら大駒が抜けたものの各ポジションに逸材がそろい、BKにはキャプテンのSH飯沼蓮、FB雲山弘貴を筆頭に前年のレギュラー7人のうち6人が残る。夏合宿の早稲田大戦も敗れたとはいえトライ数では6対5と上回っており、その前に行われた天理大戦には28-10で勝利。いずれも看板のスクラムで圧力をかけられたことは、経験の浅い選手が多いFW陣の自信になったはずだ。8シーズンに渡りリコーを率いた元紫紺のNO8、神鳥裕之新監督のチーム作りにも期待がかかる。

今季の明治の先頭に立つSH飯沼主将。強気のリードが持ち味(撮影:矢野寿明)

 この2校に迫る存在と目されるのが、4年ぶりの覇権奪回を目指す帝京大だ。ベンチプレス190kgの怪力PR細木康太郎主将が勝利への意欲を前面に押し出し、新チーム発足時から例年以上に厳しいトレーニングを敢行。その結果、春は明治大戦、東海大戦を含め5戦全勝で終え、夏合宿初戦の慶應大戦も40分×3本の変則形式で57-31と白星を手にした。選手層の厚さでは学生随一だけに、シーズンに向けここからさらに力を伸ばしてくるだろう。

猛烈な推進力が自慢のPR細木主将。4年ぶりの日本一へ向け、帝京大を牽引する(撮影:松本かおり)

 昨季対抗戦3位の慶應大、同5位の筑波大も楽しみなチームだ。慶應大は新型コロナウイルスの影響で春はほとんど試合を経験できなかったが、夏の帝京大戦では1本目を19-5とリード。HO原田衛主将、FBからSHに転向した山田響らの才能を、就任3年目の栗原徹監督がいかに引き出すかが注目される。筑波大もキャプテンのFB松永貫汰を筆頭に一発で流れを変えられるランナーを擁し、対戦相手にとっては怖い存在。焦点を絞った戦いで上位進出を狙う。

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