静岡ブルーレヴズが9月3日、オーストラリア代表(ワラビーズ)キャップ11を持つNO8イシ・ナイサラニの加入を発表した。
ナイサラニはフィジー出身の26歳。幼いころからスーパーラグビーやワラビーズを見るのが好きで、19歳となった2014年に叔父と叔母がいるブリスベンで1年間過ごした。一度はビザの関係で帰国するも、2016年に再び渡豪してNPCブリスベンシティに加入。
翌2017年にウェスタン・フォースでプロ選手としてのキャリアをスタートさせた。加入後すぐに活躍し、その年のチーム内最優秀選手に贈られる、ネイサン・シャープメダルを獲得した。
フォースがスーパーラグビーから除外されると、翌年はブランビーズに移籍。全15試合に先発した。翌2019年からはレベルズに活躍の場をまた移し、195㌢、110㌔の体躯が生み出す爆発的な突破力で、際立つ活躍を見せた。
同年に3年の居住条件を満たして、念願のワラビーズに初招集。6月におこなわれたザ・ラグビーチャンピオンシップ、南アフリカ戦でデビューを果たすと、そのままワールドカップ日本大会のメンバーに選出された。イングランドに敗れた準々決勝など、4試合にNO8で先発出場した。
だがワラビーズの指揮官がデイヴ・レニー監督になったW杯以後は、招集されず。今夏、2年ぶりに再招集され、フランスとのテストマッチ3連戦にすべて出場した。
ナイサラニは「クラブの一員となれることをとても嬉しく思う。素晴らしいリーダーシップのもとでさらなる成長ができること、そして日本の文化の中に自身を置くことをとても楽しみにしています。一日でも早くチームに素晴らしいエナジーをもたらし、新たな環境で結果を出せるよう頑張りたい」とコメントしている。
チームの合流はザ・ラグビーチャンピオンシップ終了後で11月以降の予定。昨季はチームのペネトレーター、日本代表のヘル ウヴェ(LO/NO8)がクボタに移籍しただけに、同ポジションのナイサラニにかかる期待は大きい。