ラグビーリパブリック

ラグビー場に隣接のホテルが完成。ワイルドナイツの拠点「さくらオーバルフォート」内覧会

2021.09.01

スイートルームからカプセルまで、さまざまな仕様をそろえたホテル「PARK WING」(撮影:松本かおり)

「宿泊プラン」はきっと、スポーツに打ち込む選手たちのニーズに合わせた多彩なものになる。260人以上が宿泊できる宿泊施設が、トップリーグ王者の練習グラウンドのすぐ隣に完成した。

 埼玉県ラグビーフットボール協会が建設を進めていた新施設「さくらオーバルフォート」の管理棟、屋内運動場が完成し、オープン間近の宿泊施設「熊谷スポーツホテル パークウイング」などの内覧会が、8月30日に行われた。

 同施設は県内ラグビー競技の普及・発展のため、埼玉県営熊谷スポーツ文化公園内に建設を進めてきたもの。さくらオーバルフォートは、新リーグ「ジャパンラグビー・リーグワン」所属の埼玉パナソニックワイルドナイツの新たな拠点となる。

 前回トップリーグ覇者が新拠点でチームとしてのスタートを切る日でもあったこの日、内覧会には40あまりのメディアが集まった。内覧の中心は宿泊施設の「熊谷スポーツホテル パークウイング」のお披露目で、ワイルドナイツの新拠点での初チーム練習も公開された。

 パークウイングはアスリートのため、市民のために作られた宿泊施設だ。

 宿泊可能な人数は264名。最上階のスイートルームから、2階に137室あるカプセルルームまで、仕様はさまざま。海外などからのVIPのステイや、高校生らの合宿まで、さまざまな活用ができる施設になった。レストラン、厨房も備え、多目的ホールでは食事を伴うイベント開催(立食なら400名まで)も可能。サウナ、水風呂、ジャグジーを備えたスパも完備し、公園を訪れた市民が日帰り使用もできる。

 レストランや客室の片側は、開放感あふれるガラス張りの作りで、窓の外にはワイルドナイツの練習グラウンドが広がっている。1階の外壁からゴールポストまでは20㍍ほど。宿泊客にとっては、グラウンドの中で目覚めたような感覚になることだろう。

 練習後に、このホテルを見ながら話したワイルドナイツ竹山晃暉は「僕ら選手は、動物園の動物になったみたいなもの」と笑わせながらも、新しい環境を新鮮に受け止めていた。

「地域の皆さんに支えられて、いつも見ていただきながらプレーする環境になる。自分としては身が引き締まるし、プレーにも張り合いが出る」

 各カテゴリーのアスリートはもちろん、ラグビーファンにとっても注目の宿となりそうだ。9月オープン予定のパークウイング。気になる価格帯はまだ公表されていない。

「KUMAGAYA SPORTS HOTEL PARK WING」
熊谷スポーツホテル パークウイング
運営方針
1  プロアマを問わず、あらゆるジャンルのアスリートにお応えできる宿泊設備
2  アスリートの身体作りを意識した食事の提供
3  アスリートの心身を癒やす入浴設備
4  熊谷スポーツ文化公園の利用者に健康促進のための日帰り入浴
5  各種会議、会合、懇親会などの利用
6  ケータリングサービス

※ラグビー場に隣接するホテルは海外ですでに前例があり、タイトルなどが事実と違っておりました。記事を修正いたしました( 9/1_15:21)

スイートからの眺め(撮影:松本かおり)
カプセルのエリア(撮影:BBM)
多目的ホール(撮影:松本かおり)
ホテルの向かいには、さくらオーバルフォート管理棟。パナソニックのクラブハウスだ(撮影:松本かおり)
クラブハウスには、市民やラグビーファンが自由にくつろげるカフェも(撮影:松本かおり)
クラブハウスに隣接する室内練習場(右)。写真奥にはグラウンドとホテルが見える(撮影:松本かおり)
室内練習場前の立像。大田から移設された(撮影:松本かおり)
室内練習場(撮影:松本かおり)