日本代表スクラムハーフとして75キャップを重ね、ワールドカップ3大会出場の経験もある田中史朗が、2019年から2シーズン在籍したキヤノンイーグルス(新チーム名:横浜キヤノンイーグルス)を退団することが8月30日に発表された。
今後が注目される36歳の田中は、「この度、横浜キヤノンイーグルスを退団することになりました。会社関係者の皆様、チームメイトやスタッフ、そしてファンの皆様のサポートのおかげで、充実した2年間を過ごせました。これからも日本全国、そして世界にラグビーの素晴らしさを伝えていきたいと思います。日本ラグビーをよろしくお願いします。またグラウンドでお会いできることを楽しみにしています。本当にありがとうございました」とコメントしている。
田中は、キヤノンイーグルスに加入する前はパナソニック ワイルドナイツ(三洋電機ワイルドナイツ時代を含む)に在籍し、2007年度にジャパンラグビートップリーグで新人賞を受賞。トップリーグ優勝4回、日本選手権では5度のタイトル獲得に貢献し、トップリーグのベストフィフティーンには5回選出、同リーグでは通算120試合以上に出場している。
また、日本人初のスーパーラグビープレーヤーであり、2015年にハイランダーズ(ニュージーランド)の一員として同大会の栄冠にも輝いている。
日本代表としては、歴史的快挙と言われた2015年のワールドカップ・南アフリカ代表戦で勝利に貢献してマン・オブ・ザ・マッチに選出され、2019年の日本大会ではワールドカップ初のベスト8入りを成し遂げた。