ラグビーリパブリック

帝京大43-26慶應大。V9以来の頂点へ充実の選手層。帝京大が春夏連勝中

2021.08.17

帝京大のルーキー青木は、コンスタントに出場機会を掴む(撮影:長岡洋幸)

 勢いをつけたら一気に逆転した。

 大学選手権で2017年まで9連覇達成の帝京大ラグビー部が、5季ぶり10度目の日本一へ成功体験を積み上げている。

 春は主力組用のゲームに限れば公式戦、練習試合を全勝。夏合宿中の8月16日には、長野・サニアパーク菅平で慶大との40分×3本の練習試合を57―31で締める。両軍ともに控えグループを送り出していた3本目を除いても、43―26とリードできた。(*)

 この日は前年度からの主力だった3年の高本幹也が、2本目からSOに入って躍動。1本目を5―19と苦しめられていたのを受けながら、味方の力強い突進からの連続攻撃と鋭いキックで試合を支配した。FLリッチモンド・トンガタマ、FB小村健太といった4年生も好ランを重ね、帝京大は2本目だけで33得点を挙げた。

 右PRの細木康太郎主将は、大事を取ってメンバーを外れた今度の120分を「ゲームの始まりはバタバタしてしまった落ち着きないの状態でしたけど、途中から皆、少しずつやることがわかり始めた。やろうとしていることに手ごたえを感じてきた」。充実した選手層については、1本目の司令塔になったルーキーの小村真也の名を挙げつつこう語る。

「毎年シーズンに入ると、怪我人、コンディションがよくない選手が出てくる。(今季は)もしそうなったとしても、きょうのSOで言えば小村の次に高本という素晴らしい選手が出てくる。安心できる。チーム全体のレベルが上がってきていると感じます」

*帝京大のスコアを修正しました(8/17_18:45)。ユーザーの皆様、関係の皆様にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

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