「オッペンカップ2021 菅平女子高校生セブンズ」が8月3日、4日に長野・菅平で開催された。
優勝したのは関東学院六浦A。ファイナルで佐賀工を24-0のスコアで破った。
2017年から開催されている同大会は、オッペン化粧品が協賛して開催されている。
大会を企画していた長野県ラグビー協会がスポンサー探しをしている途中、同社関係者にラグビーマンがいることを知り、縁ができた。
単独チーム、合同チーム、クラブチームなど自由なエントリーが特徴的だ。
多くの女子選手たちにプレー機会を与えている。
決勝で顔を合わせた関東学院六浦Aと佐賀工は、それぞれ準決勝を完勝で勝ち上がった。
関東学院六浦Aは麗澤を26-0、佐賀工は関東学院六浦Bに21-7。レベルの高い頂上決戦が期待された。
関東学院六浦Aは同校の3年生で構成されたチームで、同校Bは1、2年生チーム。Aは、準決勝で佐賀工に敗れたBチームの体感を聞いて対策を練り、戦いに挑んだ。
松澤ゆりか主将が言う。
「ラック際は捨てて(しつこく絡まず、次の相手の攻撃に)しっかりタックルに入ろう、と」
六浦Aは、その言葉通りポジショニングがはやく、佐賀工のパワーランナーを押し戻すディフェンスで自分たちのテンポを作った。
前後半それぞれ2トライずつを奪って快勝した。
六浦Aの選手たちは、それぞれが自分のため、仲間のために戦った。また、今回は特別な思いもあった。
今大会への準備が始まってから、自分たちの監督として活動したのが同期の石川汐だったからだ。
右膝の前十字じん帯を断裂した同監督は、メンバーたちのコンディションを調整し、いつもチーム力を高く保ってくれた。
だから、ピッチに立つ選手たちは同い年の監督のために優勝をプレゼントしたかった。
10月には、全国U18女子セブンズ大会が控えている。今回の好結果は、そこで悲願の優勝を果たすためのジャンピングボードとなりそうだ。
石川監督の復帰も間に合いそうだ。松澤主将が「今回、春の大会には出ていなかった3年生たち(6人)もプレーしました。選手層が厚くなったと思います」と話す。
秋の実りがイメージできる夏の日を過ごし、チームはまた一歩成長した。