ラストゲームで待望の勝利を手にした。
プールステージで3連敗、9-12位決定戦の初戦でケニアに7-21と敗れた日本。7月28日、9時からおこなわれた11-12位決定戦で韓国に31-19と勝ち、大会初勝利を得た。
11位で戦いを終えた。
立ち上がりは、またも不安定だった。
試合開始のキックオフでボールを確保される。なんとか止めるも反則を取られ、先制トライを奪われた(Gも決まり0-7)。
直後のリスタートのキックオフ。日本はなんとかボールを確保すると、松井千士主将が走る。彦坂匡克らが攻撃をつなぎ、最後はトゥキリ ロテがインゴールに入った(G成功で7-7)。
日本は同点に追いつくも、韓国も粘った。4分過ぎ、日本の反則からPK、ラインアウトで攻める。張ジョンミンが右中間に飛び込んだ(7-12)。
ディフェンダー間をあっさり破られた。大会が始まってから露呈された課題はこの日も修正されていなかった。
しかし日本はハーフタイムまでに連続トライを奪った。
直後のキックオフボールを確保すると攻撃を継続して彦坂がトライ(Gも決まり14-12)。前半終了間際には相手の反則を誘って敵陣深くに攻め込んだ。スクラムからSH加納遼大が持ち出してトライ。19-12とリードを広げた。
後半の立ち上がり、韓国の蹴り上げたキックオフボールを確保し、大きく球を動かした日本。松井主将が自陣から右サイドを走り切った。
ゴールも決まり、26-12と勝利に近づいた。
ただ、すんなりといかなかった。
日本は反則が多く追加点を奪えない。3分過ぎ、鄭演植にトライを与えて差を詰められる(ゴールも決まり26-19)。
勝利を決定づけたのは、その1分後だった。韓国の蹴ったキックオフボールを確保。小刻みなパスを繋いで前進し、最後は羽野一志がトライ。31-19とした(4分50秒)。
アジア予選を勝ち抜いた相手に勝った。しかし、メダル獲得の目標には遠く及ばなかった。
戦いは終わった。しかし、首脳陣のやるべきことは残っている。準備期間とパフォーマンスを検証し、日本のセブンズの未来につなげてほしい。
◆韓国戦 男子日本代表登録メンバー
【先発】
1 セル ジョセ
2 トゥキリ ロテ
6 彦坂匡克
7 ヘンリー ブラッキン
8 松井千士(主将)
9 加納遼大
12 本村直樹
【リザーブ】
4 羽野一志
5 副島亀里ララボウラティアナラ
10 藤田慶和
11 石田吉平