東京2020オリンピックの男子7人制ラグビー(東京スタジアム)は、競技2日目となった7月27日午前中に予選ラウンド最終節の試合がおこなわれ、準々決勝に進む8チームが出そろった。
前回の2016年リオデジャネイロ大会で4位となり、自国開催の今大会でメダル獲得が期待された日本だが、プールBで初日2連敗、この日はカナダに12-36で敗れ、同組最下位となって準々決勝進出を逃した。メダル争いから脱落した日本は、9~12位決定トーナメントへ進む。
初出場のカナダは1勝2敗(総勝点5/得失点差-14)でプールBの戦いを終えて他組の結果待ちとなり、プールCで3位になったアイルランドが1勝2敗(総勝点5/得失点差-16)だったため、得失点差によりカナダが8強入りとなった。
プールBではほかに、前回大会の決勝で戦ったフィジーとイギリスが激突し、連覇を目指すフィジーが33-7で快勝して同組トップ通過を決めている。イギリスはプールB2位で準々決勝進出。
<プールB 最終成績>
1位:フィジー 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+45)
2位:イギリス 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+32)
3位:カナダ 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:-14)
4位:日本 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-63)
プールAでは、第1シードのニュージーランドが3戦全勝となり、勢いをつけてノックアウトステージに進む。オーストラリアとの同組最終戦では12点ビハインドで折り返し、後半はイエローカードを提示され1人少ない時間帯もあったが、逆転して14-12で制した。
一方、1勝2敗に終わったオーストラリアだが、各組3位チームとマッチポイント(勝点)の合計で並び、得失点差の比較で最上位だったため、全体の7番手で8強に残った。
プールA2位通過はアルゼンチンで、韓国を56-0と圧倒し、同組の戦いを2勝1敗で終えている。
<プールA 最終成績>
1位:ニュージーランド 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+68)
2位:アルゼンチン 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+45)
3位:オーストラリア 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:+25)
4位:韓国 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-138)
プールCでは、南アフリカがアメリカとの全勝対決を17-12で制し、1位通過を決めている。
そして、どちらも準々決勝進出の可能性があったケニアとアイルランドの対決は、12-7でアイルランドが勝ったものの、笑顔はなかった。序盤に2トライを挙げてリードしたアイルランドは、ディフェンスでもケニアにプレッシャーをかけ続け、そのまま逃げ切れば8強入りだったが、残り時間1分を切ったところでケニアに1トライを許してしまい、得失点差で涙をのんだ。
<プールC 最終成績>
1位:南アフリカ 3勝0敗(総勝点:9/得失点差:+33)
2位:アメリカ 2勝1敗(総勝点:7/得失点差:+2)
3位:アイルランド 1勝2敗(総勝点:5/得失点差:-16)
4位:ケニア 0勝3敗(総勝点:3/得失点差:-19)
27日夕方におこなわれる準々決勝の組み合わせは以下のとおり。日本は9~12位トーナメントに臨み、ケニアと対戦する。
<男子 準々決勝 組み合わせ>
・ニュージーランド(プールA 1位) vs カナダ(プールB 3位)
・イギリス(プールB 2位) vs アメリカ(プールC 2位)
・南アフリカ(プールC 1位) vs アルゼンチン(プールA 2位)
・フィジー(プールB 1位) vs オーストラリア(プールA 3位)
<男子 9~12位トーナメント 組み合わせ>
・アイルランド(プールC 3位) vs 韓国(プールA 4位)
・日本(プールB 4位) vs ケニア(プールC 4位)