ラグビーワールドカップ2023フランス大会への出場権をかけ、トンガ代表とサモア代表が火花を散らすオセアニア予選の第1戦が、7月10日にニュージーランドのオークランド(マウントスマート・スタジアム)でおこなわれ、サモアが42-13で先勝した。
出場権獲得となる「オセアニア 1」は、予選2試合の総合スコアで決めることになっており、第2戦は7月17日にハミルトン(FMGスタジアム)でおこなわれる。なお、当初は両国でのホーム&アウェイ方式で実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止策として渡航制限があるため、2試合ともニュージーランド国内で開催されることになっている。
このライバル対決を制し「オセアニア 1」として出場権を獲得したチームは、本大会では日本、イングランド、アルゼンチンと一緒のプールに入る。
ちなみに、同地域のフィジーは前回の2019年ワールドカップでトップ12(プールDで3位)に入ったため、自動的に2023年大会の出場権を得ている。
ワールドカップ2023オセアニア予選の第1戦、前半は両チームともペナルティゴールによる得点で6-3とロースコアだったが、サモアは後半に5トライを獲得した。
46分(後半6分)に1番、4番とFWが鮮やかなハンドリングを見せて連続オフロードで2番につなぎ、左外を破って最初のトライを挙げ勢いに乗ると、その4分後にはターンオーバー後、NO8ヘンリー・ストワーズのビッグゲインでチャンスとなり、連続攻撃をフィニッシュしてリードを広げた。
トンガは53分に1トライを奪い返したが、サモアは3分後、CTBヘンリー・タエフが力強い走りで左外を振り切り、流れを引き戻し、その後も2トライを追加して快勝となった。
1戦目を終え、得失点差は29点。
1週間後、「オセアニア 1」として2023年ワールドカップの出場権を獲得する勝者が決まる。