ラグビーリパブリック

NTTコム張容興ら13名代表入り 東京五輪韓国7人制男子代表

2021.07.06

NTTコムの張容興、トップリーグから五輪の舞台へ(撮影:見明亨徳)


 7月26日に始まる「2020東京五輪ラグビー男子」。
 アジア代表として参加する韓国男子代表13名が公表された。
 日本チーム所属ではNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの快速WTB張容興(チャン・ヨンフン)が選ばれた。過去に日本チームに所属していた中から2020年春まで日野レッドドルフィンズに在籍した鄭演植(チョン・ヨンシク。)、同じく2019年春までNTTドコモレッドハリケーンズにいた張成民(チャン・ソンミン)が選出。
 在日選手で候補入りしていた李修平(リ・シュウヘイ。マツダブルーズーマーズ)はチャンスを逃した。

 東京五輪の予選ラウンドで韓国はプールAに入る。ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンと同じ組となった。

 指揮官は2019年アジア最終予選でも率いた徐天吾監督(ソ・チョンオ、韓国軍体育部隊監督)。そして、梁永勲コーチ(ヤン・ヨンフン。元ホンダヒートSH)に大韓協会パフォーマンスコーチで流経大でも指導するチャールズ・ロウ氏という、アジア予選を制した布陣だ。

中堅となりチームをリードする元NTTドコモの張成民(撮影:見明亨徳)

<東京五輪 韓国代表選手>
※ ( )内は、【19】=2019年五輪アジア予選参加メンバー。所属、15人制での主なポジション。

●張容興(チャン・ヨンフン、【19】、NTTコム、WTB)
●張ジョンミン(チャン・ジョンミン、【19】、韓国電力、WTB)
●鄭演植(チョン・ヨンシク、【19】、現代グロービス、WTB)
●金ヒョンス(キム・ヒョンス、【19】、韓国電力、FL)
●韓建圭(ハン・ゴンギュ、【19】、韓国電力、NO8)
●金南郁(キム・ナンウク、【19】、韓国電力、CTB/WTB)
●李ソンベ(イ・ソンベ、【19】、韓国電力、SH)
●朴玩龍(パク・ワンヨン、【19】、主将、韓国電力、SH)
●李ジンギュ(イ・ジンギュ、現代グロービス、CTB/WTB)
●ジン・アンドレ(【19】、大韓協会、BK)
●張成民(チャン・ソンミン、【19】、ポスコ建設、CTB)
●チェ・ソンドク(慶煕大、FL)
●金洸民(キム・グァンミン、韓国電力、WTB)

◆バックアップメンバー判明者=ユ・ヒボム(韓国電力)

元日野、鄭演植(写真・右)は家族の事情で帰国した。東京で韋駄天ぶりを披露する(撮影:見明亨徳)

 韓国は18名の候補選手を最終選考にかけるため6月25日、26日、アメリカのロサンゼルスでおこなわれた「クエスト フォア ゴールドセブンズ」に出場した。この大会では男子はアメリカ、イギリス、アルゼンチンに韓国とすべて五輪出場国が競った。
 韓国は初日、アメリカに7-42、イギリスに5-54、アルゼンチンに0-49と全敗。2日目もイギリスに12-27と善戦するも五輪で戦うアルゼンチンには0-55と連続の完封負け。アメリカとは対戦なし。
 マツダの李は「オリンピックのチケットを勝ち取り、高いモチベーションで練習に取り組んできた。初の対外試合でしたが、圧力を受けて準備してきたプレーをさせてもらえなかった。アルゼンチンにはキックオフで制圧された」と世界との差を感じていた。

 ちなみにアルゼンチンは初日、アメリカに19-12、イギリスに21-19と好調。2日目もアメリカ相手に31-19とするも、イギリスには14-21で敗れた。日本男子とプールBで戦うイギリスはアメリカと21-24、29-12と五分だった。

 東京五輪韓国代表からもれた5名は、李修平、ユ・ヒボム、李ジェボク、李ゴン、金ギミン。