ラグビーリパブリック

日本、敵地で奮闘するも勝利ならず。W杯のリベンジ狙ったアイルランドに惜敗。

2021.07.03

ゴールに迫り、トライを決める日本代表のCTBラファエレ ティモシー ©JRFU


 ヨーロッパに遠征中のラグビー日本代表は7月3日、ダブリンのアビバスタジアムで世界ランキング4位のアイルランド代表と対戦し、31-39で惜敗した。2019年のワールドカップ日本大会では日本代表が勝ち、「静岡の衝撃」と呼ばれたが、敵地での再戦で連勝することはできなかった。
 日本代表は1週間前にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに敗れており、0勝2敗でツアーを終える。

 日本はこの日、NO8で先発予定だった姫野和樹がウォーミングアップ中に右膝を負傷し、欠場となるアクシデント。代わりにテビタ・タタフが8番をつけ、リザーブにはアマナキ・レレイ・マフィが入った。

 序盤、日本はSO田村優がペナルティゴールを決めて先制。
 前半8分にアイルランドに最初のトライを許したが、日本は11分に敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールで押し込み逆転した。

 その後、敵陣深くで根気よくボールをつないで10フェイズを重ね、CTBラファエレ ティモシーが抜けた19分の鮮やかなチームアタックは、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でフォワードパスが確認され、ノートライとなったが、アイルランドに2トライ目を許して10-12で迎えた36分、日本はまたも魅せる。
 敵陣10メートルライン前でアドバンテージを得ると、SO田村がキックパスを放ち、左外でWTBシオサイア・フィフィタが確保、タックルを外したあと抜けてCTBラファエレにつなぎ、ジャパンの13番はまたも躍動してゴールラインを割り、今度はトライが認められた。

 ハーフタイム前、ゴールに迫ったアイルランドのパワープレーに失点し、再びゲームをひっくり返された日本だが、ワールドカップのリベンジを狙った難敵と互角に戦い、17-19と2点差で折り返した。

 後半も先に得点したのは日本で、43分(後半3分)、ブレイクダウン後、ボールをピックアップしたSO田村がショートサイドを突いて抜け、キックしたボールをWTBフィフィタが確保してトライ。再び先行した。さらに田村はコンバージョンで加点。24-19とした。

 しかし、ホームで負けられないアイルランドは49分、ラインアウトからの攻撃で、SHジェイミソン・ギブソンパークがゲインしてゴールに迫り、サポートがついてFLジョシュ・ヴァンダーフリヤーがトライ。ゴールキックも決まり再逆転となった。

 51分にはキープレーヤーのひとりであるFB松島幸太朗が負傷交代し、日本の状況は苦しくなる。その1分後にはアイルランドが連続トライを決め、点差は広がった。

 それでも、果敢に挑み続けた日本は57分、カウンターでWTBセミシ・マシレワからオフロードパスをもらった途中出場のNO8マフィがゲインし、さらにフィフィタも好走、サポートした初先発のSH齋藤直人がゴールへ走り抜け、点差を詰めた。

 だが、アイルランドは62分と69分にペナルティゴールで加点。結局、31-39からスコアは動かず、日本は惜敗となった。

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