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NZの新鋭ケイリブ・クラークは東京五輪代表入りならず。悲願の金メダル狙う女子は超豪華布陣

2021.07.02

ケイリブ・クラーク。五輪代表には選ばれなかったがバックアップメンバーに入った(Photo: Getty Images)


 東京オリンピックのラグビー競技(7人制=セブンズ)で男女そろって金メダル獲得を狙うニュージーランドの代表選手が7月2日に発表され、15人制でも将来を嘱望される若きスターのケイリブ・クラークは最終登録メンバー12人のなかには入らなかった。クラークは男子代表のバックアップメンバーのひとりとして東京へ向かう。

写真中央は、男子NZ代表共同主将のスコット・カリー(左)とティム・ミケルソン(Photo: Getty Images)

 前回の2016年リオオリンピックで男子ニュージーランド代表は5位に終わり、そのときの悔しさを知るティム・ミケルソン、スコット・カリー、サム・ディクソン、ジョー・ウェバーなどが2大会連続の選出。5年前に落選して涙をのんだカート・ベイカーも東京オリンピックの代表メンバーに選ばれたが、22歳のクラークはショッキングな選外となった。

 一流のラグビー選手だった父エロニ・クラークの才能を受け継ぎ、昨年10月にオールブラックス(15人制ニュージーランド代表)デビューを果たしたケイリブ・クラーク。身長189センチ、体重107キロのサイズでパワーとスピードがあり、同国のレジェンド、ジョナ・ロムー以来のインパクトと評されたが、実はその前に7人制代表として国際舞台を経験しており、昨年3月まではワールドラグビーセブンズシリーズに参加していた。
 ところが、新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行した影響で同シリーズは3月のバンクーバー大会を最後に中断となり、クラークは15人制にリリースされ、スーパーラグビー・アオテアロアでの活躍が光りオールブラックスに選出されたのだった。

 7人制の才能もあり、1年延期となった東京オリンピックの候補メンバーに名を連ね、今年のスーパーラグビー・アオテアロアでプレーしたあとは7人制に集中していたが、合流時期が遅かったこともあり、スペシャリストたちとの競争に勝つことはできなかった。

 ほかには、セブンズのプレーメーカーとして経験豊富で、15人制ではハイランダーズのユーティリティBKであるヴィリモニ・コロイも東京オリンピックの代表メンバーには選ばれなかった。

6月下旬のオセアニア大会で優勝し、東京五輪へ向け準備順調の女子NZ代表(Photo: Getty Images)

 そして、リオで悔し涙の銀メダルに終わった女子ニュージーランド代表は、7人が2大会連続の選出となった。

 ワールドラグビー女子セブンズシリーズ歴代最多のトライゲッターであり、過去10年間(2010~2019年)で最もすばらしい女子セブンズ選手「女子セブンズ・プレーヤー・オブ・ザ・デケード」に選ばれたポーシャ・ウッドマンもリオ大会に続いての選出となり、東京で悲願の金メダルを狙う。

 ワールドラグビー女子セブンズシリーズで、ニュージーランド選手として初めて(世界で2人目)となる通算1000得点を達成したタイラ・ネイサンウォンも2大会連続の選出。

 長年キャプテンとしてチームをけん引し、2019年に女性で史上初めて年間最優秀マオリ選手に選ばれたサラ・ヒリニ(旧姓:ゴス)は、東京オリンピックではニュージーランド選手団の旗手に内定している。

 そのほか、ワールドラグビーの年間最優秀女子セブンズ選手賞に選ばれたことがあるミカエラ・ブライド、ルビー・トゥイ、昨季ワールドシリーズのトライ王であるステイシー・フルーラーなど、世界トップクラスの選手がそろっている。

 ラグビー王国のニュージーランドとしては、2016年のリオオリンピックは残念な結果に終わったが、2018年のワールドカップ・セブンズでは男女そろって優勝しており、東京オリンピックでもダブルで金メダルを目指す。
 男子はオーストラリア、アルゼンチン、韓国と一緒のプールに入り、女子はロシア、イギリス、ケニアとプールステージで戦う。

東京五輪NZ選手団の旗手に選ばれた女子ラグビー主将のサラ・ヒリニ(Photo: Getty Images)
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