ホームゲームに滅法強い相手に、自分たちのスタイルを貫くためのメンバーが選ばれた。
7月3日(土)にダブリンでおこなわれるアイルランド戦に挑む日本代表のメンバーが7月1日(日本時間 21時)に発表された。
6月26日におこなわれたブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦の先発から3人が変更となり(ポジション変更も1人)、リザーブにも新メンバーが1人加わった(シェーン・ゲイツ)。
ライオンズ戦のリザーブ8人はFW=6人、BK=2人だったが、今回はFW=5人、BK3人となった。
ライオンズ戦には後半から出場してアタックのテンポを上げたSH齋藤直人が先発に入った。
この起用についてジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは「ライオンズ戦で見せたプレーは素晴らしかった。チームに与えたエナジーと判断を評価している。(先発起用で生じる)プレッシャーの中でポテンシャルを発揮できるか見たい」と語り、パス、キック、ランを精度高くやってほしいと期待を寄せた。
14番には、この試合で初キャップを得ることになるセミシ・マシレワを起用した。
国内合宿で負ったケガからコンディションが整った。ジョセフHCは「経験ある選手。スキルセットも高い。キッキングボールになると思われるので、彼のハイボールキャッチに期待する。プレッシャー下でのプレーを見たい」とした。
ライオンズ戦ではWTBとして大活躍だった松島幸太朗はFBだ。「慣れているポジション。(シオサイア)フィフィタ、マシレワとのコンビネーションを見る」と期待をかける。
アイルランドについて、「ホームでの勝率は85パーセントと高いチーム。我々にとっては大きなチャレンジとなる」と語り、「ライオンズ戦ではたくさん学んだ。それを生かしたい」。良い準備を重ねたと、この1週間を振り返った。
「相手はスタートからアタックしてくると思います。若い選手たち、(ワールドカップ後に代わった)新しいコーチたちも勝ちたい気持ちが強いでしょう。そんな圧力の中でも自分たちのプレーをしっかりすることで勝ちたい」
2019年に静岡から発信したアイルランド撃破のニュースを、今度は敵地から発信してふたたび世界を驚かせたい。
<vsアイルランド 日本代表 試合登録メンバー>
1.稲垣 啓太(パナソニック ワイルドナイツ/35 caps)
2.坂手 淳史(パナソニック ワイルドナイツ/22 caps)
3.具 智元(前 Honda HEAT/14 caps)
4.ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ/17 caps)
5.ジェームス・ムーア(宗像サニックスブルース/9 caps)
6.リーチ マイケル(主将/東芝ブレイブルーパス/69 caps)
7.ピーター“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ/9 caps)
8. 姫野 和樹(トヨタ自動車ヴェルブリッツ/18 caps)
9. 齋藤 直人(サントリーサンゴリアス/1 cap)
10.田村 優(キヤノンイーグルス/64 caps)
11.シオサイア・フィフィタ(近鉄ライナーズ/1 cap)
12.中村 亮土(サントリーサンゴリアス/25 caps)
13.ラファエレ ティモシー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ/24 caps)
14.セミシ・マシレワ(近鉄ライナーズ/-)
15.松島 幸太朗(ASMクレルモン・オーヴェルニュ/40 caps)
〔リザーブ〕
16.堀越 康介(サントリーサンゴリアス/2 caps)
17.クレイグ・ミラー(パナソニック ワイルドナイツ/1 cap)
18.ヴァル アサエリ愛(パナソニック ワイルドナイツ/15 caps)
19.ジャック・コーネルセン(パナソニック ワイルドナイツ/1 cap)
20.テビタ・タタフ(サントリーサンゴリアス/4 caps)
21.茂野 海人(トヨタ自動車ヴェルブリッツ/11 caps)
22.松田 力也(パナソニック ワイルドナイツ/24 caps)
23.シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス/-)