ラグビーリパブリック

開志国際、初優勝!松山聖陵は25年ぶり四国王者に。中部大春日丘は圧巻8連覇。-北信越、東海、四国高校大会リポート-

2021.06.28

北信越高校大会初優勝の開志国際。日本航空石川は新型コロナウイルスの連盟規定に則り、大会参加を辞退(撮影:福地和男)

第43回北信越高校大会 開志国際、初優勝!

 北信越の新潟、富山、石川、福井、長野の5県の上位校が集い3ブロックに分かれて戦う、北信越高校大会が6月19~20日に長岡ニュータウン運動公園で行われた。ここでは18日にAグラウンドで行われた、ブロック決勝3試合の模様をショートリポートと写真でお届けする。

PHOTOS◎福地和男

第1試合 Aブロック決勝
開志国際 22-21 飯田

 飯田は7分にSO新井晟仁③のトライで先制。13分にもPR林健斗②が決めて、SO新井の2つのコンバージョンで14-0とリードした。しかし、その後、開志国際に1トライ1ゴールを返されると、前半終了間際にPGを決められて4点差に詰め寄られた。後半に入っても両チーム、点を取り合ったが、後半に2トライを奪った開志国際が22-21で競り勝ち、開志国際が初優勝を手にした。

開志国際
飯田

第2試合 Bブロック決勝
北越 45-23 岡谷工業

 試合開始から両チームが点を取り合うシーソーゲームとなった。後半13分に北越はPR鹿島大暉③のトライとCTB原口嵩丸②のコンバージョンで24-23と勝ち越すと、その後は勢いに乗った北越が圧倒。45-23でBブロック優勝を決めた。

北越
岡谷工

第3試合 Cブロック決勝
新潟工業 38-10 新発田

 新潟県同士の対戦となった試合は、20分に新潟工業のFL清水太陽③のトライで先制。新発田は後半9分にPR近維織②がトライを返すも、その後は新潟工業が得点を重ねて38―10で勝利した。

新潟工
新発田

第68回東海高校大会 ハルヒが8連覇

 東海4県で争われる東海高校大会が6月19、20日に三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿で行われた。ここでは2日目のAリーグ(各県1位)、Bリーグ(各県2位)の決勝と3決をショートリポートと写真でお届けする。

PHOTOS◎山口高明

第4試合 Aブロック決勝
中部大春日丘 74-3 朝明

 先制点は朝明。春日丘が試合開始のキックオフをノックオン。直後に朝明が22㍍ライン中央からPGを沈めた。春日丘はその後もミスを重ねたが、7分にキャプテンのWTB小池陽翔③が自陣深くから一人で駆け抜け逆転。その後は素早い上がりで朝明のアタックを苦しめた。14分、16分とFB筒井晴太郎②が連続トライ。前半を33―3で折り返した。後半も春日丘が主導権を握り続け、一方的に7トライを追加。朝明はNO8松山和磨主将③が力強いランとジャッカルを見せて攻守に気を吐いたが、状況を打破するまでには至らなかった。

8連覇を飾った中部大春日丘
中部大春日丘
朝明

第3試合 Aブロック3決
関商工 33-26 東海大静岡翔洋

 序盤から交互にトライを奪い合うシーソーゲームとなった。先制は東海大静岡翔洋。3分にドライビングモールでHO松浦蒼悟③がインゴールに入った。関商工もすかさず返す。7分にCTB太田歩③が右隅を走り切り、5-7。以後もトライを取り合い、前半終了間際に関商工が再び追いついて前半を17-17の同点で折り返した。決勝点は後半27分。21分に関商工が三度追いつき、最後はCTB太田が左隅を駆けた

3位の関商工
関商工
東海大静岡翔洋

第2試合 Bブロック決勝
名古屋 38-17 四日市工

 名古屋は序盤からフィジカルを前面に出し、一方的に3トライを奪った。17-0で前半を終え、迎えた後半開始早々にもCTB六川統和②が2トライ目。四日市工はそれから3本返し、互角に渡り合うも、追い上げるまではいかなかった。

B決勝で1位の名古屋
名古屋
四日市工

第1試合 Bブロック3決
静岡聖光学院 28-12 岐阜工

 前半は少ないチャンスをものにした岐阜工が2トライを奪って、12-7とリード。だが後半は風上に立った静岡聖光学院が優勢に。後半11分にPR大西龍汰③のトライで逆転すると、WTB立山一希②のランも光り一挙4トライを決めて突き放した。

静岡聖光学院
岐阜工

第69回四国高校大会 松山聖陵、25年ぶり3度目の四国王者

 今季の四国王者を決める第69回四国高校大会が、6月18、20日の2日間に渡って行われた。各県の1位によって争われるAブロックの決勝は、2月の四国新人大会決勝と同じ松山聖陵(愛媛)-城東(徳島)の顔合わせとなり、松山聖陵が28ー7で勝利して春夏優勝を果たした。ここでは香川県総合運動公園で行われた2日目のAブロック2試合(決勝、3決)のショートリポートとBブロック2試合の写真でお届けする。

PHOTOS◎山田次郎

第4試合 Aブロック決勝
松山聖陵 28-7 城東

 前半は城東の的を絞った攻守に苦しみ、7―7で折り返した松山聖陵だったが、後半は持ち前のコンタクト力を生かして接点で優位に立った。開始3分にラインアウトモールを20メートル以上押し込んだところからFB中村仁がトライを挙げて勝ち越すと、13分、21分にもNO8井上魁の縦突破を起点に2トライを追加。底力を感じさせる内容で余裕を持ってフィニッシュし、今季2つ目のタイトルを獲得した。

春夏の四国を制した松山聖陵。四国を牽引する存在になりつつある
松山聖陵は後半に入り接点の攻防を支配した。「コンタクトの質で上回れた」と渡辺悠太監督
後半足が止まり突き放された城東だったが、意思統一された一体感あるラグビーで秋冬に向けての可能性を示した

第3試合 Aブロック3決
高知中央 66-13 高松北

 またAブロック3位決定戦は高知中央(高知)が地元の高松北(香川)に対し序盤から優勢に試合を進め、66-13で快勝。各県2位チームが出場したBブロック決勝は、新田(愛媛)が徳島合同(城北・城南/徳島)から12トライを挙げる猛攻で84-0と圧勝し、同3位決定戦は坂出第一(香川)が一進一退の展開から終了間際の逆転トライで土佐塾(高知)を20-17で振り切った。

1回戦で城東に10-33と敗れた高知中央だったが、3位決定戦では大勝し意地を見せた

第2試合 Bブロック決勝
新田 84-0 徳島合同(城北・城南)

持ち味の展開力をフルに発揮してトライを重ねた新田。松山聖陵との秋の決戦が楽しみ

第1試合 Bブロック3決
坂出第一 20-17 土佐塾

後半31分の逆転トライで勝利を収めた坂出第一