2023年のラグビーワールドカップへ向けて、若手のホープと期待される22歳のWTBシオサイア・フィフィタと23歳のSH齋藤直人が、同じく代表初選出のPRクレイグ・ミラー、LO/FLジャック・コーネルセンとともに、日本代表として初キャップを獲得した。相手は、一生に一度対戦する機会があれば大変な幸運だとさえ言われる、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ。英国とアイルランドの一流選手を集めて4年に一度結成されるドリームチームに、6月26日、スコットランドのマレーフィールドで挑み、日本代表は10-28で敗れたが、この貴重な経験は財産となるに違いない。
「デビュー戦でこのような試合に出場できたこと、このジャージーを着ることができることに感謝している。桜のジャージーのプライドを持って、80分間体を張った」
背番号11をつけて先発したフィフィタは、ライオンズ戦をそう振り返る。
「ライオンズはフィジカルも強くスピードも速いチームであり、自分の強みがどこまで通用するか、楽しみにしていた。今日は負けてしまったが、また次の試合に向けて、チームのために頑張っていきたい。フィジカルのところで何回か良いプレーができたかもしれないが、もっともっといけたと思う。 まずは次の試合にも出場できるよう、しっかりと良い準備をして頑張りたい」
リザーブだった齋藤は、後半10分から出場し、チームにリズムをもたらした。試合後のコメントからも充実ぶりがうかがえる。
「今日は試合前から興奮しており、会場に到着してからその興奮がさらに高まった。試合は楽しむことができた。会場やお客さんの雰囲気など、自分にとって初めてのテストマッチであり、これまで経験したことのない気持ちを味わうことができた。今日はチームが前に出てくれたので、かなりテンポを上げて相手のディフェンスにアタックしながら、プレッシャーをかけることができた」
日本代表は次週(7月3日)、アイルランド代表のホームに乗り込み、ダブリンのアビバスタジアムで対戦する。
次の試合も出場を目指す齋藤は、「チームに求められていることをしっかり遂行できるよう、また楽しめるよう、準備していきたい」とコメントした。