日本代表の姫野和樹が、「スーパーラグビー トランス・タスマン」のファイナルの舞台に立つ。初代王座を目指すハイランダーズが6月19日におこなわれるプレーオフ決勝の試合登録メンバーを発表し、姫野は3試合連続で背番号8をつけ先発出場することになった。
決勝はニュージーランド勢対決となり、1位通過したブルーズのホームであるオークランドのイーデンパーク(2011年ワールドカップの決勝会場)で開催される。現地メディアによれば、チケットはすでに2万5000枚以上が売れているという。
ハイランダーズのFW3列は2019年ワールドカップのニュージーランド代表メンバーであるシャノン・フリゼルが5月下旬の試合で足首を痛め離脱し、若手有望株のマリノ・ミカエレ・トゥウらも負傷でプレーできないため、姫野には攻守での活躍が期待される。
ハイランダーズはそのほか、先週のブランビーズ戦でけがをし途中交代していたLOパリパリ・パーキンソンとWTBチョナ・ナレキの回復具合が心配されたが、FW・BKの主力である彼らはふたりとも、決勝ではキックオフからプレーする予定だ。
SHアーロン・スミスとともに共同主将を務め、マオリ・オールブラックスのキャプテンでもあるHOアッシュ・ディクソンにとっては、土曜日の決勝がハイランダーズでの100試合目となる。
ハイランダーズが姫野を含めて4人のテストキャップホルダーをスターティングメンバーに並べたのに対し、ブルーズはCTBリーコ・イオアネやNO8ホスキンス・ソトゥトゥなどニュージーランド代表キャップ保持者が7人先発する。
オールブラックス入りが期待され、LOパトリック・トゥイプロトゥの負傷離脱中に代役のキャプテンを務めたFLトム・ロビンソンが先週の試合で脳しんとうを起こしたため決勝には出られないが、昨年オールブラックスデビューを果たしたアキラ・イオアネが代わりに6番をつける。
膝を壊し手も負傷しているニュージーランド代表PRのオファ・トゥウンガファシは、決勝の舞台には立てない。
ハイランダーズが優勝すれば、2015年にスーパーラグビーを制して以来のタイトル獲得となる。ちなみに当時は日本代表SHの田中史朗が在籍していて、栄冠に輝いた。
もしブルーズが勝てば、18年ぶりの歓喜となる。