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オオタオ早稲田31-17日大。ワセダがスクラムで「反則五つ」奪ってペースにぎる。新監督は「不完全燃焼」

2021.06.07

セットで押さえ込んでの勝利にも、新監督の大田尾竜彦氏は不満顔。写真は早大WTB槇瑛人(撮影:髙塩 隆)

 6月6日、早大・上井草グラウンドで関東大学春季大会(Aグループ)の早大vs日大が行われた。早大が31-17で、昨年度はリーグ戦3位の日大を退けた。

 スクラムが明暗を分けた。

◆日大が、早大FWを押し込みにかかる(中央はLO趙誠悠=そんゆ)

 特に前半、早稲田はペナルティー4つとFK1つを獲得するなど、スクラムで優位に。「今年度力を入れているスクラムでは、良い成果が見られたと思います」(早大ゲーム主将PR小林賢太)

 日大はCTBフレイザー・クワークゲーム主将やWTB髙野謙人らが強さを見せたが、「持ち味のスクラムで劣勢になり、結果ペナルティーが増え、流れに乗り切れなかった」(日大中野克己監督)。

 早稲田は前に出るディフェンスも光った。自陣ゴール前から20m以上押し返す場面も。個人ではSO吉村紘が出色の出来。左右2つの難しい角度を含む、5本のゴールキック全てを決めた。

 大田尾竜彦監督は「ボールを動かしてアタックをしたいという意思があったのですが、インプレーの時間が少なく、選手監督共に不完全燃焼でした」と振り返るが、早稲田が危なげなく勝利を手にした。

 早大は春季大会では1勝1敗(●26-48東海)、次週は流経大と対戦。日大は同じく2敗(明治には●19-24で敗れた)で、慶大との試合は中止となっている。(木村卓二)

日大が、早大FWを押し込みにかかる(中央はLO趙誠悠=そんゆ)。日大は強みのスクラムを前に出せず(撮影:髙塩 隆)
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