6月6日、早大・上井草グラウンドで関東大学春季大会(Aグループ)の早大vs日大が行われた。早大が31-17で、昨年度はリーグ戦3位の日大を退けた。
スクラムが明暗を分けた。
◆日大が、早大FWを押し込みにかかる(中央はLO趙誠悠=そんゆ)
特に前半、早稲田はペナルティー4つとFK1つを獲得するなど、スクラムで優位に。「今年度力を入れているスクラムでは、良い成果が見られたと思います」(早大ゲーム主将PR小林賢太)
日大はCTBフレイザー・クワークゲーム主将やWTB髙野謙人らが強さを見せたが、「持ち味のスクラムで劣勢になり、結果ペナルティーが増え、流れに乗り切れなかった」(日大中野克己監督)。
早稲田は前に出るディフェンスも光った。自陣ゴール前から20m以上押し返す場面も。個人ではSO吉村紘が出色の出来。左右2つの難しい角度を含む、5本のゴールキック全てを決めた。
大田尾竜彦監督は「ボールを動かしてアタックをしたいという意思があったのですが、インプレーの時間が少なく、選手監督共に不完全燃焼でした」と振り返るが、早稲田が危なげなく勝利を手にした。
早大は春季大会では1勝1敗(●26-48東海)、次週は流経大と対戦。日大は同じく2敗(明治には●19-24で敗れた)で、慶大との試合は中止となっている。(木村卓二)