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日本代表初選出のSH荒井「エキサイティングなラグビー見せたい」 相棒・田村も期待

2021.05.30

日本代表別府合宿での荒井康植。いい雰囲気のなかで練習ができている(撮影:筒井剛史)


 2021年度日本代表で初キャップ獲得を目指すひとりが、スクラムハーフの荒井康植だ。過去、高いポテンシャルを持った人材としてNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)を経験しているが、この度、28歳で代表初選出となり、5月26日から始まった別府合宿に参加している。

「早くチームにコミットできるように、自分の課題や役割というのをコーチ陣とのミーティングなどでしっかりクリアにしたいです。早くフィットできるように、一日一日大切にしながら頑張っていきたいと思います」

 強みは速いパスワーク。体力にも自信がある。
「自分らしさを存分に発揮して、エキサイティングなラグビーをお見せできればいいなと思っています」

 所属するキヤノンイーグルスには、日本代表での経験も豊富なスタンドオフの田村優と自分と同じポジションの田中史朗がおり、彼らのアドバイスや後ろ姿は荒井の成長につながっている。特にハーフ団でコンビを組む田村からは要求されることも多く、それにしっかり応えられるように、試行錯誤しながらやってきた。ディフェンスを課題とする荒井だが、田村の言葉で意識が変わった。

「ハーフだからといって体を張らないというのはまずないから、と。絶対体を張れと言われました。フミさんともしゃべりながら意識して、そこが修正できたことで、いいマインドの状態で試合に臨むことができるようになりました」

 今回の別府合宿にも参加している田村は荒井について、「スピードがあるし、フィットネスがあるし、体も張れる。リーダーシップもあるんで、僕が助けられている部分も多い。コウキが日本代表に選ばれて僕もすごく嬉しかった。すばらしい選手なんで、こういうチームで一緒にプレーできて僕は嬉しい。彼ももっと成長するきっかけになると思う」と期待している。

 日本代表についてニューフェイスの荒井は、「みんながチームのためを思っている。朝のあいさつからも、フレンドリーで温かいチームだと感じています」と語る。そして、仲間のために体を張り続けるという印象を強く持っている。一人ひとりリーダーシップがあることにも刺激を受けた。

 その一員となり、たくさん学び、成長したい。そして、このチームに貢献したいと思っている。

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