ラグビーリパブリック

日本代表候補のナエアタが神戸製鋼を退団。レタリック、谷口、ハッティングも。

2021.05.14

ダイナミックなボールキャリアーであるナエアタ ルイ(Photo: Getty Images)


 トップリーグプレーオフ準々決勝で敗れ2020-2021シーズンを終えた神戸製鋼コベルコスティーラーズが5月14日、退団する9選手を発表し、2021年度の日本代表候補に選ばれているナエアタ ルイ(27歳)が、3年過ごした神戸を離れて移籍することが明らかになった。
 ナエアタはトンガ出身の27歳。2018年に流通経済大学を卒業したあと神戸製鋼に加わり、今季は背番号8をつけて開幕から活躍した。危険なプレーで4試合出場停止の処分を受け、計5試合の出場に終わったものの、キヤノンイーグルス戦(2月28日)の5トライを含め計10トライを挙げ、昨シーズンに続いて強烈なインパクトを残していた。

走攻守で世界最高峰のプレーを見せたブロディ・レタリック(Photo: Getty Images)

 そのほか、ニュージーランド代表(オールブラックス)のLOとして81キャップを持ち、2014年のワールドラグビー年間最優秀選手であるブロディ・レタリック(29歳)も神戸製鋼を退団する。レタリックは来日する前にニュージーランドラグビー協会と2023年までの契約を更改し、2019年から2シーズン特別に日本でプレーすることを許可されていたが、約束のサバティカル(充電期間)を終え、母国に戻って2年ぶりにオールブラックスで活動することになる。

谷口到(左)とグラント・ハッティング

 そして、13年間在籍して100試合以上に出場してきたFL/LO谷口到(36歳)もコベルコスティーラーズを去る。谷口は15人制と7人制の両方で日本代表を経験した万能選手で、2011年のワールドカップメンバーでもある。

 そして、クボタスピアーズやサンウルブズで活躍したあと2018年から神戸製鋼に加わっていたグラント・ハッティング(30歳)も退団が決定。2メートルを超える長身でFWの2列と3列でプレーできる南アフリカ出身のハッティングは、2019年ワールドカップを目指した日本代表候補のひとりだったことでも知られる。

 そのほか、パナソニック ワイルドナイツやサンウルブズ、レベルズ(オーストラリア)でのラグビーも経験して2018年から神戸製鋼の一員だった元日本代表WTBの児玉健太郎(29歳)も退団。
 8年間在籍したPR沢居寛也(30歳)、7年在籍したHO長崎健太郎(29歳)、6年在籍したSH梁正秋(28歳)、3年在籍したHO鹿田翔平(31歳)もコベルコスティーラーズを去る。

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